韓国で行われている米韓合同軍事演習「ビジラントエース」に6日からB-1B爆撃機が参加した。韓国上空をV字で編隊飛行をしている米空軍機は先頭がB-1B爆撃機、手前の4機がF-35AライトニングⅡステルス戦闘機、向こう側がF-15Cイーグル戦闘機とF-16C戦闘機だ。

B-1B爆撃機は北朝鮮に対する抑止効果を期待してアメリカ軍はしばしば半島周辺に飛ばし、韓国や三沢での航空ショーでも展示披露した。
大量の爆弾やミサイルを搭載することが可能で「金正恩委員長が最も恐れている機体」とも言われるB-1Bの演習参加について、韓国軍は「核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対してアメリカとの同盟の強力な意志と能力を誇示することが狙いだ」としている。

B-1Bは「ビジランドエース」と並行して行われ、3日に終了したオーストラリア軍との「ライトニング・フォーカス」演習ではオーストラリア軍のEA-18G電子戦機やF/A-18戦闘攻撃機と演習を行っていた。

また「ビジラントエース」では空軍のF-16Cブロック40CCIP戦闘機も演習に参加しているが、機体にはピンポイントで地上を攻撃するための照準装置「スナイパー・ポッド」とHTSが確認できる。
HTSは敵のレーダーの電波を読み取る装置で、HARMやAARGMに入力することになるが、これらのレーダーを破壊するための特殊なミサイルは吊り下げていないようだ。

また米韓演習ではこんな訓練も行われている。
垂直尾翼には「YJ」とあるのは「YOKOTA JAPAN」:米空軍横田基地のC-130J輸送機だ(写真下)。

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韓国内のアメリカ軍基地で負傷者が出たため横田基地に運ぶという想定で、兵士が包帯をして乗り込んだり、機内に医療機器を積み込むなどしている(写真下)。

地上の兵士の一部はガスマスクを装着しているが、これは敵が化学兵器を使う可能性を考慮してのことかもしれない。
「ビジラントエース」は空の上だけでなく、北朝鮮に対応した様々なシチュエーションを含む演習なのだ。
(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)