イエメンのイスラム過激派、フーシ派がサウジアラビアに向かって弾道ミサイルを発射した。

フーシ派の運営するテレビメディアは19日、ブルカンH2弾道ミサイルを発射する映像を公開、同メディアは「今回の発射は、対立するサウジアラビアの首都リヤドの王宮を標的にした」と表明している。

発射されたブルカンH2弾道ミサイルは、サウジアラビア軍のパトリオットPAC-3システムによって空中で撃破された。インターネット上に流れている動画を見ると、サウジ側の迎撃ミサイルは少なくとも5発発射され、そのうち1発が迎撃に成功している。

ところで、発射された弾道ミサイルに対応してPAC-3システムの迎撃ミサイルが空中での撃破に成功…という流れは自衛隊の弾道ミサイル防衛と重なって見えるが、その点については不明だ。

というのはPAC-3システムには様々なバリエーションがあり、システム構築の仕方によって迎撃ミサイルの種類や通信系統等も変わって来るからだ。

迎撃ミサイルそのものがPAC-2GEM-Tなのか、PAC-3ミサイルなのか、それともPAC-3MSEなのかが判然としていない。(ミサイル自体の名称にPAC-3があるのでPAC-3システムと混同しないように気を付けたい)

日本のPAC-3システムの場合、PAC-3コンフィギュレーション3という段階にあり、対航空機用PAC2-GEMミサイルを搭載、さらに弾道ミサイル対処能力のあるPAC2-GM-Tに限りなく近い改修を施している。さらにPAC-3MSEというPAC-3ミサイルの射程延長型の導入も予算化されているという状況だ。

サウジアラビアがどんなシステムを構築して、どんな迎撃ミサイルをどのように発射したかが注目点となる。ブルカンH2弾道ミサイルは先月もリヤドのキング・ハーリド国際空港近くまで飛来、迎撃されている。

(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)