#週刊安全保障に軍事フォトジャーナリストの柿谷哲也氏から5日、横浜港で撮ったばかりの映像(動画)が届いた。
弾道ミサイル発射監視船「ハワード・O・ロレンツェン(T-AGM25)が横須賀ではなく、横浜に入港しているのだ。
全長162m、幅27m、排水量1万264t・・・2014年3月に米空軍に引き渡された。船体部分は海軍のものだが、空から弾道ミサイルを監視する「コブラボール」の兄弟とも言うべき米空軍弾道ミサイル追尾レーダーシステム「コブラキング」を搭載している。
後部船橋の煙突直後の高い位置にある四角い箱型のものがSバンドのアンテナ、Sバンドの先の後甲板、低い位置にあるのがXバンド回転式フェーズド・アレイ・アンテナだ。それぞれ重量は226t以上あるのでこの二つのアンテナだけで450t以上ある。
詳細な性能については不明だが、Sバンドでは高速で移動する弾道ミサイルの弾頭を、複数同時に追うことができる。
さらにXバンド・レーダーでは高速で移動する対象物を、動く点としてではなく、弾頭がどの方向を向いているかなど画像化して見ることができるとまで言われている。

「コブラキング」の先代にあたる「コブラジュディ」(退役済みの弾道ミサイル監視船「オブザベーション・アイランド」に搭載)についてはその性能が公開されている。「コブラジュディ」のSバンド・レーダーは、同時に100以上の標的を追尾。「コブラキング」のSバンドはさらに莫大なデータを収集するとされるため、追尾可能な標的の数は「コブラジュディ」を上回っていると推測できる。

このように「ハワード・O・ロレンツェン」は例えば飽和攻撃された場合でも複数の弾道ミサイルの飛行を監視、追跡し、そのデータを収集、弾道ミサイルの性能を探るための艦船なので、先週発射された火星15型のデータを集めて横浜に寄港したのか、あるいは次の発射に備えているのか・・・詳細は不明だ。
(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)