中国ではさまざまな規制を行っていますが、最近では反腐敗キャンペーンの一環として愛人狩りを行っているという。愛人にはお金がつきもので、裏にはいろいろとある。中国での愛人にまつわる話を富坂聡氏に聞く。

(聞き手:ニッポン放送『あさラジ!』高嶋ひでたけ)

愛人問題はお金も絡む

高嶋:
反腐敗キャンペーンの一環として「愛人はいかん」と厳しくやっているようですね。

富坂:
いかに生活の規律を整えるかという話です。その中で「生活腐敗」という言葉をよく使いますが、愛人をつくると金が必要なので、そのために不正をしてしまいます。まあどちらが先かわかりませんが…。

欲望は金と女ということで、反腐敗狩りが行われています。最近では女性の上司が、部下を愛人に強要しているというパワハラのケースがけっこうあります。

高嶋:

女性上司が容姿のいい若い部下を?

富坂:
いくつか問題になっています。この愛人狩りは1年に1回ですが、中には厳打期と呼ばれる強化期間があります。

これは、1年に何回か党員の腐敗を取り締まるというもので、日本でいうと交通安全週間みたいなものです。

高嶋:
摘発されたら、罪は重いのですか?

富坂:
党員の規律違反だけなら規律だけの問題になりますので、起訴されたりはしません。

しかし、必ずその人たちには裏にいろいろあります。愛人で問題になったら、必ずお金も絡みます。たいていは十数年という判決が出ます。

高嶋:
愛人を囲っている人はハラハラドキドキですよね。

富坂:
男は新しい女のところに行ってしまうので男女の問題は、2年間という期限があります。

以前、香港のとなりに愛人村というのができましたが、若い子はだいたい2年間くらいで捨てられてしまい、そういった残酷物語を書いた本もあります。

最近は、SNSでいろいろな写真や動画が証拠として出まくり、告発されます。さらに、当局が厳しく取り締まるための反面教師と、狙われた人間はすべてさらされます。徹底的です。

高嶋:
人生が終わったというようになってしまうのですか?

富坂:
そうですね。男にとって恐怖以外の何ものでもないです。

ただ今回調べてみて非常におもしろかったのは、シカゴ大学の学者が行った不倫に対する意識調査です。不倫に走る男性は中国人で13.6%、他の国は13.2%でほとんど変わりません。しかし、女性で不倫に走る中国人は4.2%もあるのに対して他の国は0.8%という、中国人女性の不倫に対する意識が緩いという調査結果が出ました。

高嶋:
中国の奥さんたちの不倫に対する意識が、他の先進国に比べるとちょっと緩いということですね。

富坂:
そういうふうに思われることがありますけどね。ただ、数字がそのままなのかはわかりません。

(11/28 FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』より)
http://www.1242.com/lf/articles/program/asa/