専門家「窓が割れていない」高波による浸水を否定

北海道警が3日、水中カメラで撮影した、沈没した観光船内部の画像。

この記事の画像(10枚)

その時、何が起きたのか。めざまし8は専門家に画像を分析してもらいました。

3列に並んだ白い座席。
その奥には黄色い救命胴衣とみられるものが確認できます。
これは水深およそ120mの海底に沈んでいる「KAZUⅠ」の船内画像です。
公開された画像は10枚。

そのうち2枚は、操舵室の内部を撮影したものです。
特徴的な台形の窓などが確認できます。

こちらは、左舷の中央出入口の外側を撮影した画像。
ドアは完全に開いていて、水中カメラはここから船内に入ったということです。
ドア上部の船体部分が割れているようにも見えます。

そしてこれは、客室中央部から後方を撮影した画像。
天井から伸びる黒い線は、内張が外れ、露出した電線が垂れ下がったものとみられます。
めざまし8は公開された画像を、水難学会の齊藤秀俊会長に見てもらいました。

水難学会 齊藤秀俊会長:
特徴として、窓が破れていなかったんですね。
したがって、窓が割れてそこから海水が入ってきて沈没した可能性はまずないだろう。

もし、高波などで窓から海水が流れ込んだことが原因で沈没したのなら、もっと船内が
荒れているはずだ、と指摘。その上で、沈没時の様子をこう推測しました。

水難学会 齊藤秀俊会長:
船長が操舵室にいないということは、かなり早い段階で操縦をあきらめて、乗客の避難誘導にかかりきりだったかもしれないですね。

撮影された船内画像には、人の姿がありません。
齊藤さんは、このことから、KAZUⅠが比較的ゆっくりと沈没し、その間に乗客乗員が船の外に出た可能性も指摘しました。

「やっぱりか…」金にうるさくずさんな経営実態も

一方、乗客の家族に配布した文書で、自ら「運行基準違反」があったことを認め
謝罪していた「知床遊覧船」の桂田精一社長。
その桂田社長が経営する宿泊施設で、5年以上働いていたという元従業員が取材に応じました。

元従業員:
やっぱりかと、やったなと思いました。(桂田社長は)海も船も知らない。
やっぱりお金。お金にうるさいですね。
仕事してて、(何かが)ちょっと壊れたと。すると「接着剤か何かでくっつけて使って」とかよく言われましたね。そんなのお客さまに出せます?
100均とかに行って似たようなの買ってきて自腹で(補充した)。
やっぱりブラック(企業)ですよね。とにかく何時間働かせても一切(残業の)お金はつかない。そういうところでケチるから、みんなやめちゃう。
「自分が偉いんだからお前らが言うこと聞け」みたいな。

複数の宿泊施設を経営するなど、地元では名の知れた経営者の桂田社長。
しかし元従業員はスタッフへの高圧的な態度と、“金にうるさい”性格を指摘しました。

行方不明者の手がかりを探すためにも、一刻も早い船体の引き揚げが待たれます。

(めざまし8「#NewsTag」5月5日放送)

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