新型コロナや円安の影響で、原材料の価格や海外からの輸送費が高騰しています。
静岡県内のスーパーでは、輸入食品の価格や仕入れの対応に頭を悩ませています。
28日の外国為替市場で、円相場は一時20年ぶりの円安水準となる、1ドル131円台に突入しました。
静岡市のスーパーでは、主に海外からの輸入食材に影響が出てきています。
山口順弘記者 「こちらのスーパーで大きな影響が出ているのが、鮮魚コーナーです。特にエビやサーモンの仕入れに大きな影響が出ているということです」
駿河区の「スーパーおさだ」では、これまでノルウェー産のサーモンを主に扱ってきましたが、輸送費などの高騰で仕入れ価格がkgあたり500円以上あがり、全て国産に切り替えました。
このためサーモンの販売価格は50円から100円ほど値上がりしたほか、インドやインドネシア産のエビもここ1年ほどで1尾あたり20円ほど、値が上がっているということです。
客 「ちょっと高くなってきたというのは少しだけ感じてますね」
別の客 「値上がりは私たちにとって苦しいことですし、いいことではないですけど、どうしようもない事実ですので受け入れざるを得ないですよね」
この店では小麦を使う食パンも夏頃から4%以上の値上げが見込まれています。
川村真之店長 「なかなかやっていけないじゃないですけど、今現在売価もかなり高くなってきて、お財布のひもが堅くなると思うので、ちょっと今後厳しいかなとは思います」
この店は油などある程度の期間保存できる商品は、値上げ前に多く仕入れて在庫を確保し販売価格を抑えていますが、先の見えない状況に不安を抱えながらの営業が続いています。
このスーパーではさらなる不安材料として「中国産ウナギ」の仕入れや価格がどうなっていくかを懸念しています。新型コロナ対策で上海と北京がロックダウンに入っているためで、川村店長は「今後戦争も長引きそうな中で、コロナの影響もずっと引きずっている」と不安を口にしていました。