重心移動だけで操作することができることで注目を集め、"未来の乗り物"とも言われている「電動一輪車」。

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しかし、最近は路上でのトラブルや摘発されるケースも出ている。

今年1月、横浜市神奈川区の市道で電動一輪車を運転していた51歳の男性が書類送検された。男性は通勤や買い物にも利用していたと供述し、電動一輪車の摘発としては全国初とみられる。

2016年11月、東京・立川警察署には「歩道で立ち乗り電動車に足を踏まれた」との通報もあった。

次世代の移動手段とも言われている電動一輪車は、富士キメラ総研によると2030年には世界で約800万台の利用が見込まれ、動画などを見た人から「カッコいい」との声もあがっている。

一方、「人が飛び出したり、前を塞がれたら間違いなく急に止まれない」という危険を指摘する声も出ている。

1週間程度で乗りこなせる

電動一輪車とはどのようなものなのか。

東京・荒川区にある輸入代理店の(株)オオトモ 東京営業所で、最新モデル『Nine bot One S2』(定価12万円・税込み)を見せてもらった。

この最新モデルは、3時間の充電で約30キロ走行することができ、最高時速は20キロも出るという。

そこで番組スタッフが実際に乗ってみると、意外にも難しく、電動一輪車の横にあるステップになかなか足を乗せることができずに苦戦した。

電動一輪車は、自分の重心で前後に移動し、重心を前に傾けると前進、後ろに傾けると停止する乗り物で、番組スタッフも移動に挑戦するが、壁に手をついて乗ることで精いっぱいだった。

個人差はあるものの、1週間程度で乗りこなせ、マスターするとアクティブに散歩や移動が可能になるというが、日本自動車ジャーナリスト協会・菰田潔会長は、事故の危険性を指摘する。

「普通の買いもの自転車で走っているスピードが時速15km。死亡事故になっている例がたくさんあります。それよりも速いということは、もっと危険性がある」

日本で公道の走行はNG

実は、電動一輪車は適切なブレーキなどが整備されていないほか、ウインカーやバックミラーがないことから日本では公道で走行することができない。

だが、最近ではインターネット上には、黒のスーツ姿で肩にバッグをかけた女性が猛スピードで車の横を通り過ぎていく動画や、観光地である京都・鴨川沿いでスピードを緩めることなく人通りを縫うようにして走行する動画など、電動一輪車で公道を走る数々の動画があがっている。

日本大学理工学部交通システム工学科の稲垣具志助教は、「特に我が国の道路空間というのは限られた場所が多い」と日本の道路状況を指摘しつつ、電動一輪車が公道を走行するためには多くの課題があると述べた。

「中速の乗り物のために専用空間を作るのは難しいです。道路が狭い日本では、なかなか新しい乗り物を受け入れるのが難しく、自動車や歩行者と共存できるか、そういった観点から考えると、道路空間の条件に関していろいろな課題があると言えます」


(「めざましテレビ」4月3日放送分より)