大糸線の南小谷以北についてです。JR西日本は赤字を理由に沿線の自治体と今後のあり方を検討していくとしていますが、自治体側は廃線を警戒して、鉄路での路線維持を強く求めています。

26日午後、長野県大町市で開かれた観光振興についての会合。大糸線沿線の市町村長から、鉄路の存続に向け連携を訴える声が上がりました。

大町市・牛越徹市長:
「沿線全体の市町村が(大糸線の)課題について関心を持っていただいて、一律の基準で見直すということにならないよう力を合わせて進めていきたい」

松本と新潟県の糸魚川を結ぶ大糸線。JR西日本はこのほど、管轄する南小谷以北の35キロの収支を公表しました。赤字は2020年度までの3年間の平均で年6億円余り。

1キロ当たりの1日の平均乗客数を表す輸送密度は2020年度で50人と1987年度の20分の1に減りました。

公表した背景には、コロナ禍での経営悪化があるといいます。

JR西日本の会見(4月11日):
「当社がこのまま単独でやっていくのは非常に難しい」

小谷村の大網地区。住民は、境を接する糸魚川市に買い物や通院で出る機会も多く、大糸線は大事な生活路線となってきました。

大網の住民:
「(大糸線がないと)困るのは私たちだよね。若い人でささっと車で行ける人はいいけど、みんな年寄りになってね…」
「(電車利用する?)あんまりしない、車で(行く)」
「観光のためにあった方がいいと思いますがね。車窓から見える景色は、いい景色だから」

JR西日本は、今後「振興部会」を設け、自治体とともに持続可能な路線の在り方を検討したいとしています。

バス路線への転換や廃線を視野に入れているのではと自治体側は警戒感を強め、路線維持を求めて、沿線で利用促進を図っていくとしています。

小谷村・中村義明村長:
「鉄路をそのままやってもらえればと思います。大糸線は松本から糸魚川までの一本の路線だというのを強調している。(沿線自治体や関係団体が)一つになって活動していかなければいけない」