「パテントコンテスト」という言葉は聞いたことがあるだろうか?

 「パテント」は「特許」という意味で、「パテントコンテスト」は特許権や意匠権などの「知的財産権」への関心を深めてもらおうと、文部科学省などが2002年から開いている。

 対象は高校生や大学生などが考えた発明で、このコンテストで特別賞を受賞すると特許庁への出願の支援を受けることができる。つまり学生たちのアイデアが「特許」という形で社会に送り出されるのだが、今回 秋田県内の高校生が初めて特別賞を受賞した。

 それが秋田工業高校の生徒がつくった装置で、SDGs=持続可能な開発目標の達成に貢献すると評価された。果たしてどんな装置なのか?仕組みや開発のきっかけを取材した。

 特別賞を受賞した発明をしたのは、秋田工業高校の武田 璃乃杏さんと阿部 成翔さん、鎌田 妃陽里さんの3人。

 3人はロボットなどをつくる「メカクラブ」に所属していて、活動の一貫として発明したのが「牛乳パック切断装置」。どんな装置なのかというと…。

 武田 璃乃杏さんの解説:
「挿入口に牛乳パックを差し込みます。引き出しを占め、ストッパーを下げてもらい、あとはレバーを下げるだけです」

 この「牛乳パック切断装置」は、環境保全にもつながる牛乳パックのリサイクルが簡単にできるという点が評価された。

 しかし、なぜ牛乳パックに着目したのだろうか。

 武田 璃乃杏さん:
「小学校や中学校のときに牛乳パックを自分たちの手でさいてリサイクルをしなければいけなくて、牛乳パックについている牛乳が自分たちの服についたり手が汚れたりして大変だったので、この装置を作りました」

 秋田県内の小・中学校では、給食で飲み終わった牛乳のパックを自分たちで洗いカットしている。

 児童:
「力を入れないと破けない…」「牛乳パックの底がきつくて大変です」

 この作業を少しでも楽に…と、2021年4月から授業で学んだ設計方法や機械を活用し、誰でも簡単に使える装置を発明した。

 武田 璃乃杏さん:
「牛乳パックを割くという行為は子供たちにとっては手間がかかる行為だと思うのですが、実際はリサイクルはSDGsの一環として資源のに役に立つので、興味を持ってほしいと思います」

 装置は現在特許の申請中で、いずれは市内の小学校に寄贈する予定だ。

秋田テレビ
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