
国内外の222社が集まって開かれた 「ジャパンインターナショナルボートショー2018」 。
ボートついでに高級車も買う!
なんていう客もいるという驚きの見本市。
今年の特徴は、自動車メーカーの新たな「進出」だ。
“究極のラグジュアリー”

目を引くのは、スタイリッシュなフォルムと曲線美を追求したこれまでにないデザインのレクサスが初めて出展した“スポーツヨット”。
豊田社長の、「海上で何もかも忘れてリラックス出来る空間を作ってほしい」というトップダウンで始まったボートプロジェクトだという。

コックピットのような操縦席は、必要なもの以外を全てそぎ落とし、最先端のタッチパネル式液晶ディスプレイに集約。
エンジンは、レクサスの高級クーペで使用されているものを船舶用にチューニングして設置し、まさに隅から隅までレクサスを体験できる。
このボートの“真の狙い”とは…。
レクサス ブランドマネジメント部の沖野和雄Jマーケティング室長は、「究極のラグジュアリーな乗り物ですからレクサスのラグジュアリーのイメージを引き上げてくれると思います」 と話す。
一般的には手が届かないイメージの強いレジャーボートだが、私たちにとってより身近に感じる取り組みも行われていた。

“所有せず”に“借りられる”ボート
国内のレジャー用ボートの保有数は2000年には約44万隻だったのが、2016年には約24万隻に減少。(JCI検査データを基に日本マリン事業協会作成)
一方で、小型船舶免許の保有者数は増加傾向にある。
リビングのような広い空間にベッドも完備された12人乗りのボートは、買うとなると3000万円以上するというが、レンタルだと1日10万円ほど。
12人で借りれば1人1万円もいかない計算となる。

気軽に借りて手軽に操船
操縦席には、行きたい方向へ傾けるだけで、その方向に進む360度ジョイスティックを導入。
乗り慣れていない人でも気軽に借りて、手軽に操船できるボートにしたという。
ヤマハボート商品企画グループの大川典之グループリーダーは、「まずは海の楽しさを知っていただいてから実際に船を買って頂いたお客様も何件もある」 と話す。
レンタルボートの普及でボート業界もモノ消費から“体験重視”へ…。
働く人の休み方に新たな選択肢が広がりつつある。
(「プライムニュース α」4月6日放送分)