長野県大町市の自動車教習所が、免許を更新する際に70歳以上に義務付けられている実車指導を、コロナを理由に2年近く行っていなかったことが分かりました。未実施はおよそ5000人に上り、地元住民にも波紋が広がっています。

高齢ドライバーの増加で課題となる事故防止。70歳以上が免許を更新する際には教習所で「高齢者講習」が義務付けられています。

しかし、大町市の大町自動車教習所ではおととし6月から、高齢者講習のうち「実車指導」を新型コロナ対策を理由に実施していませんでした。

感染を不安に思う利用者などの声を受け、おととし6月から座学での指導に切り替えたということです。未実施の人は、およそ5000人に上ります。

警察庁は「体調や悪天候等で実車が困難な場合、代替措置を認める」としていますが、鈴木博人所長は「拡大解釈してしまった。確認すべきだった」としています。

地元は―

地元の人:
「それによって事故が起きるんじゃ責任問題が出てくるでしょうしね。責任ある立場としてはよくないですね」

免許を返納した女性:
「そんなこと(事故)があってからではいけない。だから厳しくやっていただいた方がいい」

県警も事態を把握し今年2月に指導したということです。教習所は、未実施の受講者のうち希望する人には無料で実車講習を行うとしています。