10年前に教え子に性的暴行をした疑いで、小学校の現役教師が逮捕されました。この教師は女子児童に対する盗撮容疑などですでに2回逮捕されていて、今回が3回目の逮捕です。

めざまし8の取材で、この教師は、過去にも女子児童へのわいせつ行為などで停職処分を受けたことがある教師だったことが明らかになりました。

なぜ仕事に復帰できていたのでしょうか。

なぜ復職? 生徒へのわいせつで現役教師を3回目の逮捕 

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この恰幅のいい男は、小学校の現役教師・河嶌健(かわしま・けん)容疑者、46歳。4月2日、教え子に対する性的暴行の疑いで逮捕された人物です。

めざまし8が河嶌容疑者の人となりを取材するなかで、驚きの事実が分かりました。

元生徒の保護者:
処分は停職だったのかなと思います。

河嶌容疑者は5年前、児童に対してのわいせつ行為などで停職処分を受けていたというのです。いったいなぜ、一度わいせつ事案で停職処分を受けた教師が職場復帰し、教壇に立ち続けていたのでしょうか。

リポート:
河嶌容疑者は江東区にあるこちらの小学校で教師として勤務していました

2021年11月に校長が『体を触られた児童がいる』と警察に相談したことが事件発覚のきっかけとなりました。

児童ポルノ、盗撮…そして10年前の性的暴行で3度目逮捕

1回目の逮捕は2022年2月、性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノ画像を記録したスマートフォンを所持していたとして逮捕されました。

そして、2回目の逮捕は2022年3月です。当時担任していた小学1年生のクラスの着替え中に、少なくとも女児2人の着替える様子をスマートフォンで隠し撮りしていた疑いです。

そして4月2日、3回目の逮捕となったのは、2012年に当時10代の教え子だった少女を性的暴行した疑いです。

河嶌容疑者は、『内緒だよ』 『2人だけの秘密だからね。』と、犯行後、少女を口止めしていたといいます。取材を進めると、この頃、他の児童に対してもわいせつ行為を行っていたことが分かりました。

元生徒:
友達が服の中に手入れられたみたいなってのは聞いたことはありますけど。座っている時に、みんなが問題解いてるみたいな時に、服に手を入れられたみたいなこともありました

そう話すのは、河嶌容疑者が前に務めていた板橋区内の小学校に通っていた元生徒です。およそ9年前、河嶌容疑者のわいせつ行為とみられる現場を目撃したというのです。

元生徒:
その子が特別、他の子より触られたりしてたらしくて

元生徒:
休み時間とかに、他のクラスの子を膝にのせたりとかもあったんで。

5年前にも女子児童に不必要な接触…停職処分も別の区で職場復帰

こうした行為は5年前にもあったといいます。

リポート:
5年前には河嶌容疑者は、板橋区の小学校に勤めていましたが、周辺を取材しますと当時、女子児童に不必要に触ったりするなどの行為に及んでいたということです

元生徒の保護者:
女の子を膝の上にのせているっていうのが子供達から苦情が出ていて

女の子を膝の上にのせると苦情が出ていたといいます。さらに、教壇に立っていた時の様子についてもこんな証言が…

元生徒の保護者:
授業中にコーラを飲んでいて、それから、パソコン、スマホいじっている

保護者の耳にも届いていた、指導者には似つかわしくない行動。河嶌容疑者は、こうした行為を繰り返していたのでしょうか。

元生徒の保護者:
そのときに多分3カ月、停職だったのは、うちにいた時だったんじゃないかと。該当の学年の生徒の保護者会があって、私たち他の学年は、書面での報告で。処分は停職だったのかなと思います。懲戒ではなかったんでしょうね

取材によると、河嶌容疑者は、5年前の2017年、女児児童に対しわいせつ行為を行い、3カ月の停職処分を受けていたのです。

しかし、停職処分を終えた後、河嶌容疑者は2018年には、これまでいた板橋区ではなく、江東区の小学校の教壇に立っています。そこで今回の事件が起こりました。

なぜ、わいせつ行為で停職処分を受けた教師が、再び職場に復帰することが出来たのでしょうか。

前の学校での処分は「引き継がれていた」ではなぜ?都教育委の回答は

めざまし8が江東区の教育委員会に、前の学校での処分を把握していたのか問い合わせると…

「引き継がれていました。」と回答。しかし、停職処分を受けた河嶌容疑者をなぜ職場復帰させたのかを問うと「他区の処分とその後の都の対応については答える立場にはありません。」と回答がありました。

さらに、わいせつ行為で処分された河嶌容疑者を職場復帰させた判断については、東京都教育委員会が人事を決めていると説明がありました。

そこで、東京都教育委員会に問い合わせると…

東京都教育委員会:
懲戒免職以外の個人の処分は原則公表していません。よって、過去の処分の有無やプロセスは答えられません。一般論になりますが、処分が明ければ教職に戻ることはあります

河嶌容疑者は、停職処分が明けたため、教師として復帰出来た、ということなのでしょうか。現役の教師を取材すると…

現役教師:
そういう先生はもちろん、現場で働けないんじゃないかなって、感覚的にはそう思ってますけど。なぜそういう人が、違う学校でまた働いているのかっていうのは、ちょっと信じがたいですね

別の教師はこう指摘します。

現役教師:自治体がひとつ変わるとつながりがない限り、その先生の働きぶりは、よっぽど意識して調査しないと…管理職レベルしか聞けないし。我々にはその情報は絶対に入らない。

河嶌容疑者が行った、女子児童たちに対する行い。こうした犯罪を無くすため、4月1日から「教員による性暴力防止法」が施行されました。

児童生徒への性暴力を理由に、“懲戒免職”となった教師の復職を厳しく制限するというものです。果たしてこれで、子どもたちの安全は守られるのでしょうか。

“新法”は子供たちを守れるか?

文部科学省の調査によりますと、2020年度、わいせつなどの行為で処分された教員は200人。前の年度より73人減ったものの、8年連続で200人以上となっています。

そこで、対策として打ち出されたのがこちらの対策です。

児童生徒へのわいせつ行為から子供たちを守るため、「わいせつ教員対策新法」が4月1日から施行されました。わいせつ行為を性暴力と定義した上で、各都道府県の教育委員会が、教員免許の再交付の判断が可能になったといいます。具体的に見ていくと…

これまでは、教員免許を失効しても、3年後には教員免許の再取得が可能でした。そのため、処分歴を隠し他の自治体で採用される事も可能だったといいます。

今後どうなるのかというと、免許失効者から再交付の申請があった際、都道府県教委は専門家らによる「教員免許再授与審査会」を設置します。全会一致で再交付の判断がなされることになり、再交付のハードルが上がりました。

教育評論家の石川幸夫さんは、再交付は相当ハードルが高いといい、「不祥事があっても、各学校や各都道府県の教育委員会が隠蔽をせず、情報をオープンにし共有することが大事」と話しています。

(めざまし8 4月15日放送)

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