ニュースのキーワードをコンパクトにひもとく、「3分ではてな」。
10日は、金曜特別編。
「金曜3分ではてな」は、中学受験に向けて頑張っている小学生は必見。
一般教養を高めたい大人の人たちにも使える知識をご紹介している。
首都圏では、年明けから中学入試が本格化する。
まもなく受験という小学校6年生の皆さんは、今まさに追い込みの真っ最中ではないだろうか。
そこで1月は、復習に特化する。
これまでお伝えした時事用語。
このコーナーでは、9月以降のニュースから入試問題に出る可能性がある時事用語を、問題形式でお伝えしてきた。
「ジェンダーギャップ指数」は、男女の平等度合いをランキングにしたもので、調査対象153カ国のうち、日本は121位だった。
いずれの時事用語とそれにかかる問題、解説は、大手進学塾・サピックスの社会科の先生にお願いしたもの。
今回、先生に、これまでお伝えしたものから、特に、復習しておいた方がいいと思う時事用語、上位5つを選んでいただいた。
上位5つは、試験に出る順と予想できるもの。
10日に復習するのは、その第5位「激甚災害/非常災害」。
このコーナーでは、こういう問題で紹介した。
問題:( )にあてはまる語を答えなさい。
ラグビーワールドカップ開催に向けて、東日本大震災からの復興を進めてきた岩手県釜石市。
政府によってその被害が、(○○)災害および(□□)災害に指定された「台風19号」の影響で、試合は中止されたが、対戦予定だったカナダ代表は、釜石市でボランティア活動を行うなど、国際的な交流が生まれた。
答え:( )内は「激甚」と「非常」。
順序はどちらでもかまわない。
2つの災害の種類の違いを、ここではお伝えした。
「激甚災害」は、激甚災害法に基づく。
災害の規模が特に甚大で、国民生活に著しく影響を与えたものが対象になる。
国が通常を超える特別の財政援助、または、助成を行うことで復興を支援する。
これに対し、「非常災害」指定は大規模災害復興法に基づく。
この法律は、東日本大震災をきっかけに、2013年に制定された。
台風19号の被害は、2016年の熊本地震に続き、2例目の指定。
「非常災害」指定で、本来、被災した自治体が実施すべき道路などの復旧工事を自治体の要請に基づき、国や都道府県が代行するというもの。
もちろん、人材も提供する。
2019年は、台風や豪雨などによる災害も多かった。
そうしたニュースをもとに、復旧へ向けて、どんな支援があるのかを知ることも大切。