電車やバスの中での、いわゆる「ベビーカー論争」。
なかなか埋まらないその溝、キーワードは「ベビーカー様」。

今週SNSに投稿された、「ベビーカーぐらいたたんでよ」というコメント。

しかし、実は国土交通省は5年前から、電車やバスでのベビーカーは折りたたまなくていいと呼びかけている。
さらに、11月末に発表された意識調査によると、82.6%の人たちがベビーカーをたたまずに乗ることについて「賛成」と答えている。

20代夫婦「時間は気にします。通勤ラッシュの時間は避けたり、午後4時以降は乗らないとか、(ベビーカーで)邪魔にならないように」

利用側の多くが気遣いをし、世間的に受け入れられつつある、電車やバス内でのベビーカー。
しかし、中にはこうしたケースも...。

子育てママ「皆さん気をつけているとは思うんですけど、(ベビーカーは)普通以上に場所をとって危ない」

20代(未婚)「(ベビーカーが)場所をとりすぎじゃないかな? とも。お母さん同士で話が盛り上がっちゃってという時は、わかるけど! って思う時はあります」

電車内で複数のベビーカーで並んだママたちに困惑したという経験が。
このような、ごく一部のベビーカー利用者の行動に対しては、好意的に受け入れようとする同性からも、「さすがに迷惑では?」と感じざるを得ないケースもあるという。

ネット上では、ベビーカーを電車やバスに乗せる行為そのものではなく、こうした一部のベビーカー利用者を「#ベビーカー様」と名づけて批判する現象も。

ネットの声「降り口陣取ってどかない...なんなの?」

ケース1「ドアの前から動かない」。

ネットの声「満員なのに無理やり乗ってきて足踏まれた」

ケース2「混雑時に強引に乗り込む」。

乗せることは賛成。
それでも、迷惑行為と感じてしまう人も多いのも現実のよう。

一方、中にはこんな批判が...。

ネットの声「ただの台車代わりに使ってない?」。

子どもは乗せず、荷物置きに使っているとの指摘。
しかし、これには幼い子ゆえのわけが...。

30代(1児のママ)「ベビーカーに毎回乗ってくれるわけじゃないので、子どもも。(嫌がる時ありますよね?)しょうがないから抱っことかする時があって、そういう時にベビーカーを持って
きちゃうと、本当に荷物置きにしかならない。そうすると周りに申し訳ないと思います」

子どもをあやすために手がふさがるうえ、荷物を取っ手にかけると倒れてしまうため、やむを得ず、台車のように使ってしまう事情もある。

賛成の機運が高まる“電車やバスでベビーカーをたたまなくていい”という国の方針が当たり前の社会になるには、どうしたらいいのか。

国交省の「子育てにやさしい移動に関する協議会」の座長を務める秋山哲男教授は、今回のような問題を生むベビーカーの利用法について、一定のマナーが必要だと指摘する。

子育てにやさしい移動を考える中央大学教授・秋山さん「ベビーカーはスペースが狭いところに入る時に注意する必要性があります。乗せてくださいという遠慮深さを持ちながら乗ると、
(ほかの乗客も)『どうぞどうぞ』という形になると思うんですね」

国交省は、電車やバスの中でベビーカーをたたまずに乗れるスペースに「ベビーカーマーク」を貼って示しているが、今回のアンケート調査で、それを知っていると答えた人は30.8%と、
まだまだ認知されていないとのこと。

今後はベビーカーを安心して使えるように周知していきたいということだった。