ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、北海道内への影響も懸念されています。水産・飲食業界ではロシア産の生鮮食品を扱う店なども多く、危機感がにじんでいます。

 札幌市民の台所「二条市場」(札幌市中央区)。 

 北海道産の海産物に加え、ロシア産の取り扱いも多いだけに、市場関係者には不安がよぎっていました。

 鮮魚店 店主:「ロシアから物入ってきているし、販売もしづらくなるのではないか。戦争はやってほしくない」

 背景にあるのは、ロシア軍によるウクライナ侵攻です。 

 首都のキエフやその周辺では戦闘が続き、ウクライナ当局は、これまでに犠牲となった市民は2000人以上に上るとしています。 

 一方、道内では3月2日、ロシア機とみられるヘリコプター1機が根室半島沖の領空を侵犯。

 さらにロシアの国境巡視艦とみられる船が、たびたび目撃される状況となっています。 

 そして、ウクライナ侵攻をめぐっては…

 「異議なし」

 3月3日までに道議会や札幌市議会が非難決議を可決しました。

 危機感が強まる道内。

 その波は飲食業界にも及んでいます。 

 札幌市内の回転寿司店では、赤潮による漁業被害から道産のウニなどをロシア産などに切り替え乗り切ってきましたが、先行きに不安も…

 回転すし 活一鮮 佐藤 いわお 社長:「赤潮の影響により道内のものがとれない。死んでしまっている。ロシア産のものも使い、お客さまにリーズナブルに供給するために努力してきた」

 函館税関によりますと、北海道の水産業はロシアからの輸入依存度が高い状態でしたが、赤潮の影響で2021年の輸入額は、前の年に比べ2倍近くにまで跳ね上がっています。

 ロシアへの経済制裁が強まる中で今後、輸入が止まったり、価格が高騰する可能性もあります。

 この現状に街の人は…

 Q.:海鮮が高騰したら?
 札幌市 50代主婦:「買わないですね。落ち着いてから買おうかなと思う」

 札幌市 20代学生:「もし今後高騰するなら、多めに買っておいて冷凍しておこうかな」

 東京からの観光客 40代:「海産物にしても何にしても、普段食べているものの値段が上がるととても大変な思いをみんながしていく。戦争(の影響は)誰にでも色々な意味で降りかかってくる」

 札幌市内の回転寿司店も経済制裁には理解を示す一方、価格への影響を危惧しています。

 回転すし 活一鮮 佐藤 いわお 社長:「いままでの価格で提供できなくなるのではという不安がある。(ウクライナ侵攻が)なんとか収まってほしい」

 深刻化するウクライナ情勢。 

 経済や暮らしへの影響も、頭を悩ませる事態となっています。 

 北海道内で、海外から輸入される海産物の輸入額に占めるロシアの割合ですが、2019年は約4割、2020年は約5割、そして2021年は赤潮の影響もあり約6割と増加し続けています。

 そのうち、カニについてはロシア産が輸入全体の約84.1%、ウニについては約97.4%と依存度が高くなっています(函館税関まとめ)。

北海道文化放送
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