移動スーパーが親子に人気

住宅街を走るのは移動スーパーの「とくし丸」だ。新型コロナウイルスが私たちの生活を変えてしまった中、今この移動スーパーが注目されている。

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通常通り営業を行っているさいたま市のスーパーの店舗の入り口では、移動販売のための食材の積み込みが順次行われている。

スーパーで食料品などを積み、向かったのはさいたま市内の住宅街。
移動販売の客層はこれまで買い物が困難な高齢者がメインだった。
しかし、14日その客層を見てみると、母親の姿が目立った。

利用者は「あんまり皆で買い物に行くのは嫌だから、来てくれるのは助かります」と語った。

注目の理由は「3密」回避

注目される理由、それは「3密」対策だ。外出をしない動きが広がる中でも、暮らしに欠かせないのは食料品などの買い物。
しかし、気になるのが密閉、密集、密接だ。

レジに並ぶ際は、一定の間隔を空けるなど、あの手この手の対策が取られているが、混雑すると「3密」の恐れがある。
その点、移動スーパーは密閉を避けて買い物が可能。注目の高まりは売り上げにも表れているという。

移動スーパー「としく丸」担当・菅原強志さん:
若い方も外に出るのが嫌だとか、子供の学校が休みで自宅にいる機会が多いので、売り上げが20%くらい上がっています。

この現象は緊急事態宣言が出ている首都圏だけには留まらない。
長野市のこちらの移動スーパーもこれまで山間部や過疎地のみだった販売エリアを市街地にまで拡大した。

「接触ゼロ」マカロン専門店の親子の知恵

一方、接触知らずの販売方法を始めたのが、千葉市内にある洋菓子店「ノコボンボン」だ。
出来上がったマカロンを瓶に詰め向かった先は、販売店…ではなく、自動販売機。

飲み物と一緒にマカロンがずらり。

マカロン2つ入りで500円。バニラ、さくら、ほうじ茶、ゆず、アプリコットチョコ、チェリー、ピスタチオ、いちごみるく、オランジェット、カシスなど様々なマカロンが並んでいる。

確かにこれなら店員とお客の接触はゼロ。しかも、この素晴らしいアイデアを思い付いたのは、なんと女子小学生(8)だ。

ノコボンボン店長・静間郁美さん:
この子がマカロンを自動販売機で売ったら面白いんじゃないかということで始めました。

娘・妃奈乃ちゃん(8):
自販機のチラシを見て、それでママに聞いたら「いいね」ってなって、売り始めました。意外と売れています!

利用者は「今こういう状況だと対面販売だと気にするので、こうやって自販機で買えることはすごくいいと思いますね」と話した。

脱「3密」に、接触ゼロ。利用者が安心して買い物できる方法への注目が今、高まっている。

(Live News it!4月14日放送分より)