緊急事態宣言が出る前と比較して・・・

人との接触を8割減らしてほしい。
政府の呼びかけを受け、人々はどう行動したのか。

13日午後8時の渋谷

13日午後8時の渋谷の様子。
いつもは人が行き交うスクランブル交差点も閑散としている。

NTTドコモが発表したデータによると、12日午後3時時点の人出は、緊急事態宣言が出る前の先週日曜日(5日)と比べると、東京・渋谷で25.5%、横浜で25.7%、千葉・船橋で23%、埼玉・大宮で30.5%減少した。

5日と12日の比較

また、JR東日本によると、11日の渋谷駅の利用者は、2019年と同じ時期の土曜日のわずか2%にまで減少していたことがわかった。

東京駅

一方、週明け13日午前8時の東京駅。
緊急事態宣言が出された翌朝の4月8日と比べてみても、出勤する人の数にあまり変化はない。
東急線の二子玉川駅も東京都から外出自粛要請が出ていた3月26日と比べて、13日朝はわずかに減っている程度。

出勤する人の多くは、仕事柄、テレワークを行うことは困難だという。

ホテル業:
対策はできていない。テレワークはしたいが客がいるのでどうしても現場にいないといけない。

介護職:
介護はやはり画面越しではできないので、どうしても客との対人になり、テレワークは無理。

一方、緊急事態宣言が出ていない茨城県では、パチンコ店に足立や練馬ナンバーなど、県外から訪れた車が目立った。

地方の商店街は家族連れなどで“密”状態

また、データ上で人が減っていることがわかった繁華街とは対照的に、こんな場所も...。

12日の東京・戸越銀座商店街

12日の東京・戸越銀座商店街の様子。
観光客の数は減っているというが、多くの買い物客でにぎわっていた。

繁華街から人が消える一方、特定の場所では、あまり変化が見られない現状について、13日、小池都知事は、「大きな繁華街からは本当に人が消えたような、これまでにない、見たことのない光景になっている。一方、地域の商店街などには大変、家族連れが出て、むしろ“密”をみんなで結果的に作ってしまったという状況だと思う。少しでも(接触)8割削減という目安があるので、これはみんなで作らないと実行できないので、引き続きよろしくお願いしたいと思う」と述べた。

小池都知事

三田友梨佳キャスター:
人と人との接触を8割減らすことでどれくらいの効果が見込まれるのでしょうか。

接触率80%減の場合は約1ヶ月程度で収束、65%だと70日以上かかる試算

今湊 敬樹キャスター:
厚生労働省のクラスター対策班のシミュレーションを元に作製したグラフです。
新たな感染者が500人居る状態で接触を減らそうという対策を講じた場合で考えます。

例えば、目標である接触率80%減らす、つまり普段10人に接している人が2人に会うという対策をした場合、約1ヶ月程度で収束が見えてくる状態になります。
一方、接触率が65%までしか減らせなかった場合、緩やかな曲線を描き、収束が見えてくるまでには70日以上かかると試算されています。この15%の差で収束が見えるまでの期間が大幅に変わることになります。

電子マネーやセルフレジでの買い物で接客時間を減少

三田友梨佳キャスター:
仕事によっては接触を8割に減らすことができない業種もあると思いますが、その分減らすことができる方は9割でも10割でも徹底的に減らすことが求められます。1人1人の小さな努力の積み重ねが感染を抑える大きな力になるはずです。
渡辺さんのご専門である流通業界は顧客との接触をどう減らしていくのか難しい課題がありますが、どうお考えですか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
店が変われば人が変わると思っています。日々買い物をする店が変化すれば人々の意識が変わるきっかけとなり社会を動かす大きな力になると思っています。

三田友梨佳キャスター:
お店ができることは具体的にどんなことがありますか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
お店でできることは、客と従業員が接触する機会を減らすことだと思っています。
それにはキャッシュレス化が一番有効で、現金よりも電子マネーで買い物すると接客時間が半分になる。もしくはセルフレジを積極的に活用いただくと接客時間がゼロになるのでお客さんもそこを意識していただけたらと思います。

三田友梨佳キャスター:
ただ、家族で営んでいるような中小のお店はキャッシュレス化への投資が難しいという面もあると思いますが、いかがでしょうか。

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
一番大切なのはお客様の健康に十分配慮することだと思います。例えばレジ前に飛沫感染のシートを作ってみるとか、レジの接客は現金をトレーを使ってやるとか、当然マスクを着ける手洗いをすることで、まずはできることからやっていくことが大事だと思っています。

三田友梨佳キャスター:
最近は列に並ぶときに距離の目安を示しているお店も増えてきましたが、それがなくても距離をとるよう1人1人の心がけが大事だと思います。

(「Live News α」4月13日放送分)