受験生らが立ち往生です。
大雪の影響でJR北海道の運休が続いたため、新千歳空港では一時3000人以上が長時間にわたる滞在を余儀なくされました。
臨時列車が運転されたのは午前3時でした。
2月24日午前、札幌市の北海道大学では、2月25日から始まる入学試験の準備が進められていました。
全国からこの日のためにやってくる受験生。の受験生たちを襲ったのが大雪でした。
新千歳空港ではロビーで一夜を明かした人の姿も。
受験生:「受験は明日だがホテルに行けず空港に泊まった。長い間立っていたので、筋肉痛で疲れた」
大雪で孤立した新千歳空港で、一体何があったのでしょうか?
連日の大雪でJR北海道では列車の運休が相次ぎました。
札幌市のJR厚別駅では除雪車が一時立ち往生するなど、除雪作業はなかなか進みません。
JR札幌駅と空の玄関口・新千歳空港を結ぶ列車は、2月21日から止まっていました。
飛行機の出発を待つ人や、到着して札幌方面への列車を待つ行列でごった返す新千歳空港。
列車の運転再開の見通しが立たず、最大で3000人以上が立ち往生しました。
利用客:「東京から帰ってきました。札幌市に帰りたい。JRの列車に乗れるよう頑張ろうと思います」
当初JR北海道が発表していた運転再開は「2月23日午後」。
しかし、その後「夜から」となり、さらに午後8時前には「未定」に。
利用客は振り回されました。
感染対策のため防護服を着たスタッフから、マットや非常食が配られました。ここでも長い列が。
JRの運転再開の見通しが立たない中、とりわけ不安を募らせていたのが大学受験生です。
受験生:「あさって受験なので、体調に影響が出ないか心配です。動いてくれることをただただ願う感じです」
受験生:「8時間ぐらいこのままです。参考書を見ながらパラパラやっていたけど、集中はできない。うんざりです」
不安を振り払うように床に座り参考書をめくります。そして…。
係員:「JRを案内します。人数を制限しながら案内します」
午前3時、ようやく列車の運転が再開しました。
待ちわびた人たちが次々と乗り込みます。
長岡 伶奈 記者:「午前3時40分です。臨時列車がようやくJR札幌駅に到着し、続々と乗客が降りてきました。みなさん、キャリーケースを引いて疲れた表情で到着しました」
JR北海道は午前5時までに臨時列車を6本運行し、約3400人が利用しました。
受験生らは疲れた表情でコンビニで食べ物を買い求め、タクシーで宿泊先へと向かいました。
受験生:「12時間空港で待っていた。こんなに遅くなるとは思わなくて、正直疲れた。しっかり休んで本番に臨みたい」
受験生:「空港に滞在中に参考書とかは見ましたけど、不安な部分も出てきて。1年間頑張ってきたので、春を迎えられるように頑張りたい」