情報とつながる「コネクテッドカー」

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26日、トヨタは、人とつながる新たなモデルの車を本格展開することを発表した。

トヨタ自動車・豊田章男社長は、「走る、曲がる、止まる、というこれまでの性能に加えて、つながる、という新たな性能が、これからの車には求められているのです」と語った。

注目すべき特徴は、通信端末を通じて外部と情報をやりとりができる車、「コネクテッドカー」であること。

今回、新たに紹介された機能は、無料通信アプリのLINEと連携することで、乗車前に目的地の登録や、出発時間、ガソリンの残量など、車と会話をしているかのように確認することができる。

無料通信アプリのLINEと連携

このほか、車に異常が発生すると、コールセンターのオペレーターだけでなく、販売店とも情報を共有し、サポートしてくれる仕組みも。

トヨタはなぜ、コネクテッドカーに力を入れるのか。
そこには、長年愛され、ユーザーの高齢化が進むモデルで、あえて若者を開拓したいという狙いがあるという。

トヨタ自動車・小西良樹氏は、「ユーザーの平均年齢は少し高めになっている。もう一回若い人たちに乗ってもらうために、デザインとか走りとか、スマホをどんどん若い人が使っている世の中で、そういったものとつながっていく車にしたい」と話す。

「コネクテッドカー」 車社会をどう変える?

コネクテッドカーは多くの自動車メーカーが発表しているが、その特徴は、道路や周辺情報を教えてくれる“コンシェルジュサービス”や、事故、トラブルの際の緊急通報をしてくれる“安心、安全サポート”。
位置情報検索で盗まれても場所がわかる“盗難防止”。

そして、スマホで操作してトランクに宅配物を入れてもらう“宅配ボックス代わり”など、移動手段だけでなく、自宅やオフィスに次ぐ空間になっている。

松江 英夫氏

経営コンサルタントの松江 英夫氏は、「つながる、動く情報端末といった位置付けになっている。交通情報を事前にとれることによって事故を防止して安全な街づくりに貢献したり、燃料や電池といった燃費を良くしていくことは環境の負荷の低減につながっていく。
また最近面白いのは、走行情報を取ることによって運転するドライバーのリスクを把握して保険料を変えていく。テレマティクス保険と言うが、こういったものにも波及していく。社会的課題解決へのインパクトも大きいと思う」と話す。

車を他人とシェアすることが浸透しつつある一方、自動運転技術の進歩が加速する自動車業界。
今後、トヨタは2020年までには、日本とアメリカで販売するほぼ全ての乗用車に、車載通信機を搭載する方針だ。

(「プライムニュース α」6月26日放送分)