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31日のテーマは「IOC調整委員会」。

オリンピックの注目競技、マラソン・競歩の開催地は東京なのか、北海道・札幌なのか。

この開催地をめぐって、30日から始まったのが、IOC(国際オリンピック委員会)の調整委員会。

このIOC調整委員会の前に、まずは「IOCとは」というおさらい。

IOC(国際オリンピック委員会)は、今から125年前、1894年に設立された。

フランスのクーベルタン男爵らが、オリンピックを通じて、世界平和を実現しようと設立した、非営利の団体。

IOCは、オリンピック開催の権利を開催地の大会組織委員会に与える、というのがオリンピック開催の図式。

そして、それを受けて、組織委員会がオリンピックの準備と運営を行う。

さらに、今回で言うと、開催地の東京都とJOC(日本オリンピック委員会)は、森喜朗氏が会長の組織委員会に協力するという関係性。

そのため、開催地の東京都が、単体で準備・運営をするわけではない。

今回、マラソンと競歩の競技会場を東京から札幌へ移すと、IOCが一方的に決めたような印象もあるが、もともと、オリンピック憲章には、IOCの強い権限というのがうかがえる。

クーベルタン男爵が近代オリンピックを開催し、IOCを設立するにあたって、スポーツで平和な世界を作るというのが一番の目的だった。

4年に一度は政治的な争いをやめて、スポーツで競い合おうという理念。
つまり、オリンピックでは、IOCは政治的な支配、ほかのものから支配を受けない独立した立場であるということを強調したかった。

実際に、オリンピック憲章の第1章には、「オリンピック・ムーブメントに所属する個人および組織は、(中略)IOCの決定に従わなければならない」という文言がある。

当然、調整が必要なものというのは、毎回、何かしら出てきているはずで、そのための調整委員会というのが設けられていて、日本では30日から始まった。

IOCと組織委員会、あるいは国際競技連盟やJOCのような、オリンピック委員会の協力関係を強化するために設置されているが、ここで「解決不可能」と判断された場合、どうなるか。

「IOC理事会が最終決定する」としている。

そのため、今回IOCが独善的と一部で言われてしまうのは、このような背景がある。