26日午後2時すぎ、富山市久方町にある交番勤務の警察官を男が刃物で刺し拳銃を奪い、さらに近くの小学校で警備員に向け発砲する事件があった。
刺された警察官と拳銃で撃たれた警備員は死亡。

男は元自衛官で、アルバイト店員の島津慧大容疑者(21)。
駆けつけた警察官に撃たれ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。

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島津容疑者が侵入した小学校には、事件発生直後に警察署から「刃物を持った男が奥田交番近くを逃走している」との一報があったが、この時の対応が物議を醸している。 

「直撃LIVEグッディ!」では、元警視庁刑事の吉川祐二さんをゲストにお呼びし、解説していただいた。


大村正樹フィールドキャスター:
まず、事件の現場について説明します。

母にメール「店長を殴ってバイトを辞めた」

・事件現場は、住宅街の中にある奥田交番
・現場から約2km先には島津容疑者のアルバイト先があり、当日も勤務していた
・事件直前、島津容疑者は母親に「店長を殴ってバイトを辞めた」とメールを送っていた
・アルバイト先の関係者は「犯行当日は島津容疑者含む4人で勤務。島津容疑者は途中で店を抜けた。店長が殴られたとは聞いていない」と話している
・島津容疑者がアルバイト先を抜けた時間帯は不明

 
大村:
事件の現場には少なくとも3本もの刃物が用意されていたといいます。計画性があるのか突発的なものだったのか、まだわかっていません。
吉川さんはどう見ますか?

吉川祐二氏(元警視庁刑事):
長い間計画を持っていたとは考えづらいかもしれません。
バイト先での揉め事が起因して、そこから計画を立てた可能性もあると思います。

大村:
現場で何が起きたのか詳しく説明しますと…

拳銃所持の“可能性”でも伝えるべき?

・島津容疑者は午後2時すぎ交番を襲撃、拳銃を奪う
・午後2時7分、現場に居合わせた交番相談員が110番通報
・午後2時10分ごろ、富山中央警察署から奥田小学校に「刃物を持った男が奥田交番近くを逃走している」と一報が入る
 学校は、容疑者が拳銃を持っていることは知らされなかった

・午後2時11分、相談員の話を受けた住民が再び通報。この時、容疑者が拳銃を奪って逃走していることを伝えている
・小学校の正門前にいた警備員の中村信一さん(68)が島津容疑者に拳銃で撃たれる
・午後2時15分ごろ 小学校は校舎内にいた児童約400人を体育館へ避難させる
 学校職員は“さすまた”を持って校舎1階を警戒 (この頃はまだ拳銃の情報を把握していない)
・午後2時25分、島津容疑者を現行犯逮捕


大村:
小学校は拳銃の情報を知らなかったため、職員の方が見回る時に持っていたのが、身柄を押さえるのに効果があるという“さすまた”だったんです。
拳銃に対して“さすまた”で対応して、果たして良かったのか…

 安藤優子:
それに、拳銃をいつ発砲されてもおかしくない状態で、児童を移動させているわけですよね。
警察がもし拳銃情報を学校に伝えていないとしたら、とても重大なことだと思うのですが。

吉川氏:
安藤さんのおっしゃる通り、拳銃を所持しているという情報なくして、学校内でこれだけの動きを児童たちにさせたのは非常に危険なことです。
警察は拳銃の情報をなぜ伝えなかったのか?今後、事実の確認は早急にすべきだと思います。

カンニング竹山:
拳銃を奪ったという情報の確認が取れていなかったから、いい加減な情報を流さなかったということもありますかね。

吉川氏:
事実の確認が取れていない、だから流さなかったというのは危険です。
事実の確認が取れていないなら“拳銃を持っているかもしれない”と通報して当然だと思いますよ。
“可能性”だとしてもきちんと話すべきだったと僕は思います。

大村:
最初に交番から警察署へ通報があったのは2時7分、そして警察署から小学校へ連絡があったのは2時10分ごろですから、この段階では警察署に「拳銃を奪われた」という情報が入っていなかった可能性はあります。
体育館に避難した児童の前で、学校職員の方が「先生がみんなを守るぞ」とお話されて、それを聞いて児童たちは落ち着いた様子で待機できたということでした。
逆に拳銃の情報があると、児童たちはパニックになっていた可能性もありますので、結果的には良かったという面もあったかもしれませんね。
しかし、どういう対応が正しかったのか、今後の検証は必要だと思います。


(「直撃LIVE!グッディ」6月27日放送分より)