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13日のテーマは、「クロマグロの漁獲枠」。

先週、アメリカで太平洋クロマグロの資源管理に関して話し合う国際会議が開かれていた。

今回6つの国と地域が参加して、2020年、それぞれの国と地域が、どれだけクロマグロをとっていいのかを話し合う会議。

「漁獲枠」について話し合われた。

どうして、漁獲枠を決めなければいけないのか。

今から20年前、およそ2万2,600トンとれていたクロマグロ。

最新データがある2017年の暫定値では、9,035トンと半分以下。

これだけ、とれなくなってきている。

クロマグロの資源を大事にしようと、日本は考えるわけだが、日本だけが考えているのでは、減少を食い止めることはできない。

それは、マグロが日本だけではなくて、いろいろな海域を泳いでいるから。

クロマグロは、餌となるイワシやサバ、イカを追って回遊する。
日本の周りを泳いでいる。

中には、太平洋方面までぐっと出て、日本に向かって帰ってくるルートを通るクロマグロもいるそうだが、日本がこのあたりで、ちょっと控えめにとっておこうとしたところで、公海をいろんな国の漁船がクロマグロをとったら、減ってしまう。

そこで、「みんなでとり方を考えましょう」ということで、集まってもらったということになる。

2019年の会議で、日本は、2020年のクロマグロ漁獲枠について、小型のものなら10%増し、大型なら20%増しという提案をした。

これは、クロマグロの量が増えてきているという根拠に基づいていたが、ここで立ちはだかったのが、アメリカ。

「いやいや、そこまで言うほど増えてないでしょ。ここでまた勢いよくとっちゃったら、枯渇しますよ」ということで、合意には至らなかった。

ところが、ちょっと困っていた日本に救いの手が。

台湾が「わたし、その枠、全部とりきるつもりないです。わたしから300トン分差し上げますよ」ということになったので、実質的に、日本は漁獲枠の増加となった。

という今回の会議の流れだったが、実は、このニュースは、中学受験を考える皆さんにとっては、必見の話題だったという。

大手進学塾の先生によると、2020年の入試で、例えばこんな形で問題に取り上げられるかもしれない。

太平洋クロマグロの漁獲枠による漁獲制限について、誤っているものを、次の中から1つ選んでください。
(1)太平洋のクロマグロが大きく減少し、絶滅が心配されるとして、レッドリストに載ったことから国際協力が進んだ。
(2)太平洋を広く回遊するクロマグロの資源保護には関係各国の協力が欠かせない。
(3)こうした漁獲枠は、日本の排他的経済水域内での漁を規制するものではないとされている。

正解は(3)。
つまり、日本の排他的経済水域内でとるクロマグロも、今回の漁獲枠に含まれているので、それは例外にはならないということになる。

日本は完全養殖にも成功しているので、これからマグロはどんどん変わってくる。

台湾の300トンに関しても期限が決まっている。
このマグロ争い、今後どうなっていくのか。