新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出自粛や在宅勤務が呼びかけられる中、普段ならば我慢できる子どもの言動に、ついイラッとしてしまうことはないだろうか。

虐待につながりかねない、この問題を考える。

児童虐待の通報を呼びかけるフランス保健省の啓発ビデオ。

感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)以降、フランスでは、児童や女性に対する家庭内暴力の緊急通報が、以前と比べ3割以上増えた。

日本では...。

5歳の子どもを持つ母親「イライラしちゃいけないと思うが、つい怒鳴ってしまったり、叱ってしまったりというのは日に何回かある」

小1の子どもを持つ母親「家事とか子どもの相手に追われて、自分の時間がないので、正直、仕事している間がホッとする」

NPO(民間非営利団体)法人「児童虐待防止協会」は、虐待についての電話相談は、まだ目立った増加にはないとしている。

しかし外出自粛が、さらに長期にわたると。

NPO法人「児童虐待防止協会」・津崎哲郎理事長「虐待を生じさせやすい背景にはいくつかあり、家庭が経済的に困窮すること。親御さんの精神的安定性が不安定になったとき、弱者である子どもに、(親のストレスが)転嫁されやすい。(現状が)長引けば長引くほど、リスクは高くなる」

感染拡大に歯止めがかからず、長期戦の様相を見せつつある、新型コロナウイルス。

親は、先の見えない不安やおそれから来るストレスと、どのように向き合えばいいのか。

陸上自衛隊の心理教官として、多くの隊員の心の悩みに接してきた専門家に、感染防止の観点から、部屋の換気に配慮して取材を行った。

(ストレスとどう向き合う?)

メンタルレスキュー協会理事長・下園壮太さん「お母さんがイライラすると、どうしてもその影響は子どもにも表れてくる。子どもに優しくなれなかったりするので、お母さんが、自分にゆとりを持つということを一番に考えた方がいい」

子どもは気持ちの切り替えが難しいため、見守る側の親自身が、気持ちを切り替えることが大切だと指摘する。

その具体的な方法としておすすめなのが、「“トイレ”にこもる」。

メンタルレスキュー協会理事長・下園壮太さん「子どもとトラブルになって、わーっとなってしまったときは、自分がトイレに引きこもる。スマホを持ってトイレにこもって、今のわさわさした気持ちからいったんリセットする、離れる」

トイレなど1人になれる空間で、好きなペットの動画や音楽の鑑賞などが効果があるそう。

メンタルレスキュー協会理事長・下園壮太さん「長期戦のときは、楽をしないと乗り越えられない。そのあたりの切り替えがとても重要。(楽をすることでの)“罪悪感を持たない”」