6月26日、富山市の交番で拳銃を奪われた警察官ら2人が殺害された凄惨な襲撃事件。

死亡した稲泉健一警部補は殉職に伴い、警視に2階級特進となった。

警察官の発砲により意識不明となっていた島津慧大容疑者(21)は意識が回復し、短い会話などに応じているという。

島津慧大容疑者
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島津容疑者は事件当日の午後1時ごろ、アルバイト先で店長に暴力をふるったあと、午後2時ごろ犯行に及んでいる。
アルバイト先を抜け出したのち、2キロほど離れた交番で拳銃を奪い、稲泉警視を殺害。その後、小学校へと向かった。

アルバイト先近くには3箇所の交番があったが、なぜ奥田交番を選んだのだろうか。
そこに島津容疑者の"計画性"が見えてきた。

「人目につかない」交番に目をつけていた?

島津容疑者のアルバイト先からおよそ1キロ、歩いて15分ほどの最も近い場所にある広田交番

犯行のあった奥田交番に比べて裏口が狭く、すぐ隣にはコンビニがあるなど人目につきやすい。

もうひとつの石金交番も大通りに面しており、交通量が多い場所にある。

こちらの交番も、最寄りの広田交番と同様に人目につきやすい立地といえるだろう。


しかし、犯行があった奥田交番は、様相が一変する。

島津容疑者が侵入したとされる奥田交番の裏口は、住宅と住宅の間にあるひっそりとした細い道の先にある。

ここに裏口があることを知らない地元住民もいるという。

島津容疑者のアルバイト先周辺の交番の中では、最も人目につきにくい立地だったといえるだろう。

こうした条件を島津容疑者は事前に把握し、襲撃を計画していたのだろうか。

「孤立しキレやすい」 家庭内暴力で警察沙汰も

島津容疑者の人物像にも注目したい。

島津容疑者を知る人物は「5、6年前に自宅にパトカーが来たようだ。母親が顔を腫らして病院に行っているから、殴られたのではないか。両親はそれがきっかけで家を出ていった」と証言。

また、中学時代の同級生は「先生が島津容疑者に問いかけた時に、すごい舌打ちとか、睨みつけたりとか(していた)。急にキレだすタイミングがわからない。普段は目立たないというか、ひとりでいるタイプだったんで、特にみんなからの印象はそんなにない」と語っている。

中学時代、孤立し”キレやすかった”という島津容疑者。
数年前には家庭内暴力を起こし、両親とは疎遠になっているという。

富山県立山町にある島津容疑者の自宅。
水田や畑に囲まれた、のどかな場所にある自宅2階のカーテンには 5箇所ほど刃物で切り裂かれたような痕があった。

いまだ明らかになっていない犯行動機、島津容疑者は今後何を語るのか。
富山県警は島津容疑者の回復を待って事情聴取を行うとしている。


(「プライムニュース イブニング」6月29日放送分より)