九州地方の豪雨では、鹿児島・熊本など、一時は100万人以上の人に避難指示が出ていた。
そんな中、避難しなくてはならないのは、日本人だけではない。
総務省によると、現在、日本には約273万人の外国人が在留しているのに加え、訪日外国人も2018年は約3,120万人と増加している。
災害時、外国人への対応も重要になっている。
そこで、「指さし会話」がネットで公開されているのをご存じだろうか。
今、ネットでは「国際化も進んでいるしいいかも」、「こんな時こそ指さし会話」、「必要な人に届くといいな」など、非常に反響を呼んでいる。
「指さし会話帳」は、言葉がわからなくても、イラストと文字を指でさすだけで、誰でも外国人とコミュニケーションをとることができる。
そして、災害時に訪日外国人向けに作られた冊子が、今、無料公開されている。
製作した出版社は...
情報センター出版局取締役・田村隆宗さんは、「けがをした場合に『薬を』『ください』と指す。『家族と連絡が取れない』だとか、指をさして会話するツール」と話した。
さらに、「物資がなかなか届かない」、「順番を守りましょう」など、非常時に必要な言葉を指すだけで会話することができる。
ほかにも、鉄道会社や草津温泉などからも冊子をお願いされ、製作しているという。
実際に利用しているホテルチェーンを訪ねた。
ホテル用に作られた安全のためのご案内。
「建物の外に出てください」、「何か必要なものはありますか?」など、指さしで伝えることができる。
コンフォートホテル東京東日本橋・田中純也さんは、「訪日外国人のお客さんが多くなってきているので、万が一、何かあったときのために、迅速にご案内できるように設置した」と話した。
実際に指さしだけで会話が通じるのか、町で「指さし会話」をしてみたところ、英語ができなくても、ちゃんと通じた。
便利だと気に入ってくれたアメリカ人のミッシェルさんは、なんと、シートをお持ち帰り。
情報センター出版局取締役・田村隆宗さんは「とっさのときに開いて、コミュニケーションが取れるので、確実に早く言葉を伝えることができます」と話した。