危険すぎる「最悪パスワード」

あらゆる場面で求められ、生活に欠かせない「パスワード」。単純すぎるパスワードを使っている人はまだ多いようだ。

今週発表された漏れてしまったパスワードのランキング。これは、セキュリティー企業「ソリトンシステムズ」が、1年間で起きた209件の情報漏洩事件から日本人が使いがちなパスワードを分析したものだ。

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2021年も「123456」や「password」が突破されやすいパスワードであると呼びかけたが…今年も「password」が2位にランクイン。

そして、1位はこれまた「123456」。単純なパスワードにまだ懲りていないようだ。前回“最悪のパスワード”と呼ばれたものがまだ多く使われていて2年連続“不名誉の金メダル”となった。

そんな中、複雑に見えるパスワード「1qaz2wsx」が8位から4位にランクアップ。キーボードで打ってみると「1」「Q」「A」「Z」はタテに並んでいるのがわかる。同じように「2」「W」「S」「X」もタテに押すだけ。打ちやすくても、漏洩したら意味がない。

街では「使い回し」「アイドル」

街の人も、パスワード問題には悩まされているようで…

30代女性「不正ログインされたことあります。ネットフリックスのアカウントが1つ増えていた。SNSもログインされて投稿されたことある同じパスワードを使い回していたのがよくなかった」

20代女性「そのときに推してたアイドルの名前とか入れていて、あれ?そのとき誰を推してたっけ?みたいなパスワードにしちゃったことあります。結構、推し変遷が激しくて」

街の声にもあったが、大好きな有名人の名前など使いたくなるが、最悪のパスワードになってしまう。例えば、人気アニメのdraemon(ドラえもん)や、国民的アイドルのarashi(嵐)や花の前のhimawari(ひまわり)、日本文化のsamurai(侍)なども見破られやすいという。

最強パスワードの作り方

では、どうしたら情報漏洩を防ぐことができるのか。専門家の中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授に聞いた。最強のパスワードとは(1)長くて複雑、(2)意味のない文字列だという。

では、どうやって意味のない文字列を作ればいいのかは、まず好きな文章を作る。
例えば「私は18歳で長野から東京に来ました」

これを「卵かけご飯の法則」、TKGなどと言われるがそのルールでローマ字に変換すると「Watashi ha 18 sai de Nagano kara Tokyo ni kimashita」となる。

この頭文字をつなげていくと、「Wh18sdNkTnk」意味のない文字列になる。便利なネットサービス拡大しているからこそ、被害に遭わない単純なパスワードを使わないことが大切となる。