天皇皇后両陛下が、13日午後5時すぎ、お忍びで東京都内のある場所を訪れた。
そこは、お2人の思い出の場所の1つだった。

13日午後5時すぎ、天皇皇后両陛下が、東京・品川区東五反田にある公園「ねむの木の庭」を訪問された。

集まった人たちに手を振り、公園に入られた両陛下。

ここには、かつて、皇后さまのご実家があった。

60年前の4月、皇后さまは、生まれ育ったこの家から、当時皇太子だった陛下の元にとつがれた。

ご退位まで17日となった13日、思い出の場所を訪ねられた両陛下。

お2人で旧正田邸の跡地に整備された公園を、10分ほど散策された。

両陛下は、13日午前にも、60年前のあの日に、思いをはせられた。

東京都内で開かれている、即位30年と結婚60年を記念した特別展。

そこには、ご成婚パレードで使用されたものと同じタイプの馬車が展示されていた。

皇居二重橋から渋谷常盤松の東宮仮御所まで、およそ8.8kmを走るご成婚パレード。

沿道に詰めかけた、およそ53万人が、当時の皇太子さまと初の民間出身の皇太子妃・美智子さまのご成婚を祝った。

そのパレードを、当時新人カメラマンとして撮影したのが福田祥一さん(84)。

カメラ越しに、その世紀のパレードを見た。

当時撮影していた福田祥一さんは、「パレードを見るために、人だかりがずっと続いているのを覚えている」と話した。

福田さんが使ったのは、短い時間しか撮影できないフィルムカメラ。

ビルの屋上からその瞬間を待った。

福田さん
「(このカメラで何秒くらい撮れる?)3?40秒だったと思う。近くに来た時に、このへんからなら、どこくらいまで(撮影できる)というのを計算する。意識しながらも目いっぱい回した。実際に撮影している時は、あんまり覚えていないんだよね、現場のこと。夢中になって撮っちゃってた」

あの世紀のパレードから60年、新たな時代が始まろうとしている。