先月、大阪で行われた高校ハンドボールのインターハイの予選決勝。

インターハイ出場を懸けた大阪体育大学浪商高校と桃山学院高校の決勝戦で、試合中に突然、白いユニフォームの桃山学院の選手が崩れ落ちた。

青いユニフォームの大阪体育大学浪商高校の選手が右腕で後ろに向かってひじ打ちし、それを受けた桃山学院の選手が苦しそうにうずくまった。

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また、試合前日に浪商高校側のチームの選手がSNSにラフプレーを予告するかのような動画を投稿していたため、問題のプレーが意図的だったかどうかをめぐって、両校が対立する騒動に発展した。

桃山学院側「偶然当たったものではない」

問題のプレーは後半13分に起き、ボールとは関係のないところで両校の選手が競り合っていた。

胸のあたりにひじ打ちを受けた桃山学院の選手が倒れるも、審判は別のファウルに対応中で、結局ファウルと判断されなかった。

ハンドボール元日本代表でキャプテンだった東俊介さんは「ぶつかり合いは当たり前のスポーツですが、間違いなくラフプレーだと思いますし、ルールに則ってはいないプレーだと思います」と指摘した。

試合はその後、浪商が1点差という僅差で全国への切符をつかんだが、選手がひじ打ちを受けた桃山学院が4日、問題のプレーについて会見を行った。

桃山学院高校ハンドボール部・木村雅俊監督は「被害選手は2年生ではありますが、エースプレイヤーで、決勝の試合でも28得点のうち10得点をあげている。数十秒立ち上がれない状態は、誰が見ても何かあったに違いないなということは見て取れる。左手をつかまれているにも関わらず、右腕を振りかぶってひじが当たったということについては、偶然当たったものではないと認識しています」と話した。

また、桃山学院は試合前日に浪商の選手がSNSに投稿した動画について触れ、「保護者の方は試合の前にはSNSに関する情報が入っていて、自分の子供が何かされるのではないかという不安の中で試合を応援されていたそうです」と述べた。

桃山学院は試合後に、大阪府高体連に調査を依頼。

高体連はひじ打ち行為を反則行為にあたると認め、試合中に判定できなかった審判らを厳重注意し、浪商の監督と選手を指導したという。

だが、桃山学院の「ひじ打ちは意図的」という主張については、相手を振りほどこうと体をひねった時に、ひじが当たったものとして認めなかった。

これを受けて桃山学院は、高体連に対して再発防止のための要望書を用意しているという。

浪商高校「当たったことは事実。故意の気持ちはない」

一方、浪商高校・工藤哲士教頭は「故意というかそんな気持ちはなく、ただ当たったことは事実なので、そこは申し訳ないと思っております。ご迷惑おかけしたことは、深くお詫び申し上げたいと思います」と謝罪。

桃山学院が問題視しているSNSの投稿については、浪商側は投稿した生徒と、ひじ打ちをした生徒は別人でラフプレーの予告ではないと指摘した。

さらに、ひじ打ちのシーンばかりが注目されている中、反則と判定されないまでも互いに激しいプレーを繰り広げていたことも触れた。

試合の公式記録を確認すると、反則の数は浪商は警告が1回で、2分間の退場処分が1回。一方、桃山学院は監督も含めて警告が4回で、2分間の退場処分が4回あり、試合を通じて両校ともに反則を取られていたと主張した。

大阪府高体連のハンドボール専門部によると、ひじ打ちをした浪商の選手は両校の監督立会いのもと、桃山学院の選手に謝罪をしたという。

(「めざましテレビ」7月5日放送分より)