庶民の味として人気のたこ焼きだが、これからは手頃なお値段で食べることができないかもしれない。

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寒い日には嬉しい熱々のたこ焼き。

20代女性:
熱っ!熱っ!!めちゃくちゃおいしいです

海外輸入たこ高騰 たこ焼き店「つぶれるかも」

主役のたこの値段が高く、たこ焼きがピンチに陥っている。

20代女性:
たこ焼きは好きなんでピンチは困ります

そして、たこ焼き店の店員も…

じゅげむ戸越銀座店統括マネージャー・大野琢磨さん:
かなり困りますね。このまま放置すれば必ず店がつぶれてしまうレベル

じゅげむ戸越銀座店ではアフリカ・モーリタニア産のタコを使っている。

じゅげむ戸越銀座店統括マネージャー・大野琢磨さん:
(モーリタニア産は)たこの味が口いっぱいに広がる一番たこ焼きに適している。モーリタニア産、モロッコ産を使用しているたこ焼き屋さんは多い

財務省貿易統計によると、日本が輸入するたこはアフリカ西部のモーリタニア産25.9パーセント、モロッコ産は16パーセントにのぼっている。

価格は2020年1月は1083円だったが、2021年12月は約1.5倍の1574円になっている。(豊洲市場冷タコ1キロあたり)

たこが高騰する3つの理由

原因はコロナによるアフリカでの漁師不足と輸送するコンテナ船の人手不足。

さらに欧米での和食人気もあり、日本に、たこが回らなくなっているという。

スーパーでは100グラム100円の値上げ

私たちの食卓への影響はどうなのか。スーパー「いさみ屋」ではモーリタニア産の大ぶりな脚1本142グラムが823円で販売されていた。

たこの価格について担当者は…

いさみ屋鮮魚部・渡辺智士さん:
2021年の11月までは100グラム480円でお出ししていたが、もう2021年12月からは100グラム100円値上げの形でやっている。ちょっと手が出ない金額になってきているかなとは思いますね

買い物客はたこに手を伸ばすものの…

20代女性:
高いと思います。高くないですか?そんなことないですか?

結局、たこの購入を諦めた。

モーリタニア産のタコを扱う卸売会社によると、例年2月中旬ごろに冬場の漁の分がアフリカから日本に入ってくるが、2022年は輸入のメドが立っていないという。

(「イット!」2月8日放送分より)