緊急事態宣言から3日。

東京都内の飲食店には、営業時間の短縮が求められた。

こうした中、東京・五反田にあるカルパッチョなど、魚介が売りの「サカナバル五反田店」では。

サカナバル五反田店・森山佳和代表取締役「4月に入ってから、前年で考えると90%ダウン。確実に赤字になっているので、非常に厳しい状況にありますね」

売り上げが、すでに9割も落ち込む事態に。

日々の家賃や従業員の人件費に追われるなど、苦境に立たされる中、生き残りをかけ、これまで行っていなかったテイクアウトやデリバリーも始めたが、先が見えない状況が続いている。

テイクアウトの客「お弁当だけでもと思って来ました」

そんな中、飲食店を支援しようとする新たな取り組みが始まった。

今できる応援方法、それが「さきめし」。

さきめしとは、外出自粛により、今は行けないお気に入りのお店に、お客さんがあとで行きますという思いで食事代を先払いして、新型コロナが終息したら、食べに行くという応援システム。

その料金は、すぐに店側に支払われるため、お客が来なくても当面の売り上げになる。

高級寿司店の1万8,000円のフルコースやA5ランクのヒレステーキなど、全国800店以上の店自慢の一品が並ぶ。

2019年8月にオープンした、京都の和食料理店「なかの邸」では、客の激減を受け、3月に、さきめしに登録。

1,500円のランチや3,000円のディナーを載せたところ...。

おばんざいとお酒 なかの邸・小林明弘マネージャー「(売り上げ)金額は10万円ぐらい。営業しなくてもかかってくる固定費があるので、補塡(ほてん)できるのは、すごくありがたい」

さきめしの有効期限は、6カ月間。

万が一、お店が閉店した場合でも返金されず、手数料の10%も客側が負担。

お客さんとしては、メリットがない。
飲食店を応援したいという心意気のみ。

なかの邸・小林マネージャー「“頑張ってね”、“無理しないでね”、“また京都に落ち着いたら行きますね”というメッセージを添えていただいていたので、この困難を乗り切らないといけないな! 頑張ろう! という気持ちがすごく湧きました」

一方、売り上げが9割落ち込んだ東京の飲食店も、さきめしを活用。

一番人気の「カルパッチョの盛り合わせ」などを載せ、少しでも当面の売り上げにつながればと期待を寄せている。

サカナバル五反田店・森山佳和代表取締役「わたしたちの仕事が世の中から嫌われているとか、悪になっているような気がして、“さきめし”で、みなさんとつながりが感じられたらと期待しています」