「とりあえず片づけることしか考えていないので。それから先のことはまだ」
たった一人で土砂のかき出し作業に追われる広島県呉市に住む女性。

あの豪雨から2週間。
犠牲者219人。今も13人の安否がわかっていない。
厳しい暑さの中、各地で続けられる復旧作業。
山積みにされた大量 のゴミは徐々に撤去され始めているが、今、被災地で深刻な問題となっているのが…
動かすことができず、 放置されたままになっている車だ。
あの日、濁流に飲み込まれた車。町のいたるところに浸水し動けなくなった車が取り残された。

JAF=日本自動車連盟には今月5日から19日までに広島、岡山、愛媛の3県で
8000件以上もの救援要請が寄せられ、対応に追われている。

車内にまで張り込んだ大量の泥。 エンジンルームの中も泥だらけだ。
浸水した車は感電や火災が発生する恐れがあり、JAFは全国から作業員やレッカー車を集めて作業にあたっている。

依頼者:
「気に入っていたがしょうがない。車がなかったら医者に行くにもどこに行くにも不便」


豪雨によって生活の足を奪われた被災者たち。
こうした浸水した車は、修理に100万円近くかかることもあるほか
廃車にするにも費用がかかるため、被災者にとっては大きな負担となる。

そこで今、注目されているのが“被災車両”の買取りである。
買取り業者大手の「TAU」は、事故や災害などで被災した車の下取りを行っていて
今回の豪雨被害では、直後から現地に入り活動を始めた。

査定をして買い取った車はネットを通じて、アジアや中南米などの主に新興国に販売。
修理できないものは1000円で買い取り、解体処分している。
去年の九州北部豪雨の際には、1台あたり平均38万5千円で買い取った。

 株式会社TAU広報 臺麻理沙さん
「今回の水害は当社としても過去20年で最大規模で」

「引き取り依頼があとをたたないのが特徴です」


一日も早く元の生活に戻れるよう、様々な形で被災地への支援が行われている。