国と都で「休業要請」の線引きが定まっていない

休業要請をめぐり、幅広い業種に対し 休業を求めたい東京都と国との調整。都内にある美容室のオーナーは戸惑いを隠せない。

美容院 DEAR-LOGUE Luz 井口智明社長:
国の発表では、(休業要請に)美容院は入っていないということで、全店開店するということで模索していたが、(都の発表が)10日 までということになって、白紙状態に戻ってしまって…

戸惑いの原因は休業を求める業種の線引きが国と東京都で定まっていないことにあった。

東京都が4月6日にまとめた方針案では、理髪店や 美容室は小規模店を除き休業要請の対象だった。 ところが、都の関係者は「国からは休業要請は 2~3週間後に考える話」と言われたという。

美容院 DEAR-LOGUE Luz 井口智明社長:
検討が右に戻ったり、左に行ったりしている。 (都の発表を)とにかく1時間でも早く教えていただきたい。

ホームセンターをめぐっても対立

さらにはホームセンターの扱いを巡っても意見が対立している。

政府関係者からは「東京都が言っているような、ホームセンターは休業要請みたいなのはダメなんだよ。そうするとパニックと駆け込み・買い占めしか起こらない」との声が。

こうした事態に都内のホームセンターは…

DCM ホーマック大井競馬場前店 久末嘉之店長:
社会的なインフラの役割を担っている店だと思っておりますので、営業を継続して地域のお客様に貢献していきたいと思っております。

さらに生活必需品以外にも、建築業や農業などの資材も扱うため、休業になった場合、他の業種にまで影響が広がりかねないと懸念の声があがっている。

ホームセンターの客:
食品だけあればいいというわけじゃないので閉まるのは厳しい

こうした中、8日行われた全国知事会のテレビ会議で小池知事は「それぞれの地域の実情に合わせた形でお願いをしていかなければならない、というふうに思っております」と発言。

東京都と国との調整には時間がかかっており、どうするのかは10日の公表まで先送りとなっている。

ウイルスとの戦いは時間との勝負なのに…

三田友梨佳キャスター:
国と東京都のずれはどうご覧になりますか?

津田塾大学・萱野稔人教授:
元々のずれの原因は根拠となる特措法にあるんですよね。都道府県知事にものすごく大きな権限を与えながらも、国との協議をもとめていると。それが原因なんですが、一方でウイルスとの戦いは時間との勝負ですよね。国民の生命や健康が危険にさらされているときに、国と自治体が綱引きをしているというのは非常に残念な状況だと思います

三田友梨佳キャスター:
現場はいますぐにでも具体的な要請や指示を待っていると思うのですが、萱野さんの大学ではどのような対応をとられているのでしょうか?

津田塾大学・萱野稔人教授:
私たち大学だけの問題だけではないのですが、オンライン授業の準備で大忙しなんですよね。大学は決して休業要請の対象ではないんですが、それでもかなりの準備をしないといけない状況です。ですので、休業要請をされるかされないかというような線引きの上にあるような業種の方々は本当に大変だと思います。ですので、国と自治体、行政が一貫して一致した方針を出さないと国民もウイルス対応に困ってしまうので、早急に一貫した対応を出してほしい思います

三田友梨佳キャスター:
きょうも感染は拡大しています。ウイルスはひとが広げるものです。ウイルスに県境なども関係ありません。国も自治体も連携してスピード感ある対応が求められています

(「Live News α」4月8日放送分)