6人に1人が貧困状態

私たちの国の、現実。

日本はいま、6人に1人が貧困状態となっている。

これは厚生労働省の調査による調査だ。平均的な生活水準と比較して所得が著しく低い状態を「相対的貧困」と呼ぶ。日本の場合、2015年の貧困線は世帯収入122万円。厚生労働省によると、この貧困線に満たない世帯員の割合が15.7%となっている。つまり、6人に1人が貧困状態と言える。

住むところがなくてネットカフェなどに泊まる人も多く、その実態は見えづらい。

そうした生活に困っている人の暮らしのベース作りを手伝っているのが、認定NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」だ。

理事長の大西連さんは22歳の時、新宿の公園でやっていたホームレスの人の炊き出しに行って「豊かな日本で、生活が苦しい人がこれだけ沢山いるんだ」と自分の目で見て実感し、それをきっかけに、貧困問題に取り組むようになったという。

『自立』とは、ひとりで生きることではない

もやいでは、電話や面談で生活相談を年間3500件以上受けているほか、アパートを借りる際に多くの人が困っている連帯保証人を引き受ける活動をしている。しかし、それだけでは貧困問題は解決しないと大西さんは断言する。

「貧困問題の背景には、経済的な問題だけではなくて、孤立の問題、“つながりの貧困”の問題があると思っていて、居場所作りの活動をやっています」

近所の人も気軽にやって来て、みんなでおしゃべりをすることで、ひとりじゃないと感じて欲しい―。そう考えた大西さんたちは、事務所内にサロンを設置。自立後のコミュニケーションの場を作った。

活動指針の中では、「『自立』とは、ひとりで生きることではなく、つながりの中で生きること…人生の再出発を迎える皆さんと一緒に、新生活の基盤づくりをお手伝いする。そして、誰もが排除されることなく、安心して暮らせる社会をつくっていく」と理念を掲げている。

厚生労働省の調査では、生活保護を受けている世帯は160万世帯以上を上回る状態が続いている。近所とのつながりがないケースも多く、貧困から抜け出すための社会環境を整備することは急務だ。

厚労省の資料をもとに作成

同じ町に住む人の中で、生活が苦しい人がいる。そういう人達をみんなで支え合えるような社会になったらいいな」と語る大西さん。その想いが、未来の大きな力につながっていくかもしれない。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その中には、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「10.人や国の不平等をなくそう」という目標が掲げられている。

SDGsをテーマとした日本初のレギュラー番組「フューチャーランナーズ~17の未来~ 」は毎週日曜17:25~17:30にフジテレビで放送中。それぞれのゴールとその先の未来に向かって、情熱を持って走り続けている人を取り上げている。

大西さんの取り組みなど、過去のオンエア動画はこちら
http://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive.html