“新型コロナ”で学生たちが苦境に

新型コロナウイルスの感染拡大により、学生の就職活動や働き口にも影響が出ている。
学生が働き手となることの多いアルバイトやパート従業員を削減する動きが、多くの職場で深刻化しつつあるのだ。

東京・千代田区にある居酒屋「さけときどきぶた 秋葉原駅前店」。炙りチャーシューが名物の人気店だが、ここも新型コロナウイルスの影響で客が減少しているという。

政府が「緊急事態宣言」を発令する前、このお店の店長はこのように話していた。

さけときどきぶた 秋葉原駅前店・新屋敷拓店長:
アルバイトの方々は普段の人数よりも1~2人少ない状況でお店を回しています。売り上げのことを考えると、もっと削っていかなければ...

緊急事態宣言を受けて、店長はアルバイトの出勤を全て停止するという苦渋の決断を下した。

会社説明会が相次ぎ中止...影響は就職活動にまで

大学4年生の渡邊一輝さん(21)も、こうした影響を受けている1人。
3月から飲食店のバイト勤務が入らなくなったという。

大学4年生・渡邊一輝さん:
バイト代は月に5万円くらいですかね。このバイト代がなくなってしまって、仕送りの3万円でやりくりする感じになってて...

さらに会社説明会の中止が相次ぐなど、就職活動への影響も出ているという。

大学4年生・渡邊一輝さん:
この時期は会社説明会ですとか、そういう活動をやっているはずなんですけど、延期になってしまっている状態です。不安ですね。先が見えないので...

入社5日前に内定が取り消されたケースも

そればかりか、入社式を目前に内定を取り消された人もいる
この春に大学を卒業した、関東在住のAさん(22)。2019年の夏前に内定を受けて、2020年4月からアパレルメーカーの新入社員として働く予定だった。

ところが入社式の5日前、会社側から一通のメールが届く。
「内定取り消しのご連絡」という題名の下には、このような言葉がつづられていた。

「このような経営状況の中で、当社では新規に人員を抱えることが難しい」
「貴殿の内定を取り消させていただくことに致します」

内定を取り消されたAさん:
会社側も苦渋の決断で内定を取り消したとは思うんですけど、タイミングがちょっと遅すぎる

そしてAさんが見せてくれたのは、母から送られたバッグ。女手一つで育ててくれた母が就職祝いで贈ってくれた、思いのこもったプレゼントだ。

内定取り消しを母に電話で告げたときのことを、Aさんは涙ながらにこう語った。

内定を取り消されたAさん:
初めて親が泣いているのを聞いて。電話越しだったんですけど、すごい申し訳ないなと思って。大切な親を泣かせてしまったというのが...。不安ですよね。これから先、(自分が)どうなっちゃうんだろうって思います

緊急経済対策の中で、厚労省は支援窓口を設置するなどして、企業に内定の取り消しがないよう呼びかけている。

(「Live News it!」4月8日放送分より)