人間と同じく、高齢化が進んでいるのが、ペットの犬たち。

シニア犬の介護に悩む飼い主が増える中、これまで連れ添ってきたペットとどう向き合えばいいのか。

そのヒントが見つかるかもしれないカフェを取材した。

東京・世田谷区のとあるカフェ。

店内で動き回るのは、7歳以上の高齢のシニア犬。

飼育環境や医療の進化にともない、ペットの高齢化が進んでいる。

飼い主「どんどんマイナスというか、老化がどんどん進むわけですよ」、「認知症状が出るころになるかもしれないなと」

カフェ「meet ぐらんわん!」は、シニア犬の飼い主が介護の悩みを語り合える場として運営されている。

よちよち歩くのは、トイプードルのモカ君(15)。

人でいうと70代後半だが、まだまだ元気。

モカ君の飼い主「白内障で目が見えていない。しっぽも振れない」

ところが、おうちでのモカ君は、まるで別の犬のよう。

モカ君の飼い主「(自宅では)ほとんど寝ている状態」

モカ君以外にも、多くのシニア犬が元気になるという、このカフェ。
その理由を伺うと...

「meet ぐらんわん!」オーナー・中村真弓さん「同じような年齢のワンちゃんに会えたり、(人や犬の)匂いをかぐことでワクワクしたり、刺激になったりしますね」

さらにカフェでは、シニア犬の気持ちを学ぶ体験会が開かれている。

白内障になったシニア犬の見え方を疑似体験するため、曇った眼鏡をかけた飼い主。

スマホのライトを車のヘッドライトに見立て、参加者に近づけてみると...

体験者「明かりだけ急に感じます」

「meet ぐらんわん!」オーナー・中村さん「急に明かりだけ来るんです。結構怖いと思います」

今度は腕にゴムを巻いて、足腰の衰えを体験。

体験者「自由に動けないですね」

体験して初めてわかる、愛犬の気持ち。

体験者「犬の身になって考えてあげて、そこからサポートしてあげることがやっぱり一番」

また、介護のプロによるセミナーも開催。

なるべく早くシニア犬の理解を深めることが、介護の悩みを減らすことにつながるという。

そんな取材中に出会った、1枚のシニア犬の写真。

緑内障で失明したベティちゃん(19)。

最期まで介護を続け、2021年のクリスマスイブの前日、安らかに旅立った。

「meet ぐらんわん!」オーナー・中村さん「(飼い主は)できることは、すべてやりきったと。まったく後悔はしていないということでした」

モカ君の飼い主は...

モカ君の飼い主「生きられるだけ生きてくれたら、うれしいなあと思います」

コロナ禍の中、癒やしを与えてくれるペットたち。

中村さんは、「介護が必要になっても、最期まで見てあげるのが、癒やしてくれたペットへの恩返しになるのでは」と話してくれた。