大学入学共通テストが行われる東京大学前の路上で起きた刺傷事件で、刺された受験生2人の救済策が検討されている。末松文部科学大臣が、午後4時から臨時会見を開き、明らかにした。

刺された2人は、千葉県・浦安市の男子高校生(18)と千葉県・市川市の女子高生(17)。いずれも共通テストを受けるために東大を訪れていた際、容疑者の少年に、背中を刃物で刺された。女子高生は軽傷。男子高校生は重傷ではないものの、入院している。いずれも命に別条はないという。

東大前の路上で、共通テストを受けに来た受験生ら3人が刺された(午前10時前)
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今回の共通テストでは、体調不良などが原因で試験が受けられなかった受験生向けに、1月29日と30日に追試験が予定されている。事件に巻き込まれた被害者2人も、追試験の対象となるが、それまでに容態が回復しなかった場合の救済策が、現在、検討されている。

文部科学省は、新型コロナに感染するなどして共通テスト・追試験を受けられなかった受験生には、2次試験など個別試験だけで合否判定するよう、各大学に要請している。極めて異例な措置とされているが、今回の事件の被害者2人にも、この特例措置を適用できないか検討されているという。

臨時会見で、末松文部科学大臣は、「2人の容態を見守りつつ、意向を踏まえて今後の対応を検討する」と述べた。その上で、特例措置を被害者2人に適用するかどうかについては「選択肢の一つとしてあると思う」などと前向きな姿勢を見せた。

また、あすも共通テストが続くことから、国家公安委員長、警察庁に対して、受験生の安全確保について要請したという。大学入試センターも、15日午後、各大学に対して警備体制を強化するよう通知している。

臨時会見を行う末松文部科学大臣(午後4時 文科省)
刺傷事件が起きた東大では、予定通り、共通テストが行われた