「布マスク2枚配布」 疑問の声に厚労省が回答

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍首相は4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)に基づく「緊急事態宣言」を発令した。

宣言の発令対象は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県。
期間はゴールデンウイークが終わる5月6日までの1ヵ月間であり、これにより、不要不急の外出の自粛を要請したり、学校や保育所などの使用停止・イベントなどの開催制限を要請することが可能となった。

これに先立ち、1日に表明されているのが洗って繰り返し使える布マスク2枚の全国5,000万あまりの全世帯への配布
安倍首相は「急拡大するマスクの需要の抑制を図り、国民の皆さまの不安解消に少しでも資するように」と話し、速やかに取り組んでいくことを表明している。
 

配布は4月中旬以降、感染者の多い都道府県から始めるということだが、使い捨てマスクの品薄状態が各地で続く中、「布マスクに感染防止の効果はあるのか?」「洗って“使いまわし”することは本当に可能なのか?」といった疑問、あるいは家族の人数に左右されず一世帯につき一律で2枚の配布という政策に「2枚で足りない場合はどうすればいい?」などの声も挙がっている。

そんな疑問に対して、4月8日、厚生労働省は公式サイト上で「布マスクの全戸配布に関するQ&A」を公開した。8つの疑問に対する回答を紹介する。
 

配布は「マスク不足による不安の解消にも有効」

――布製マスクを全戸配布する理由はどのようなものですか。なぜ2枚なのですか。

布製マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能なマスクです。店頭でのマスク品薄が続く現状を踏まえて、確保の目途が立った1億枚程度の布製マスクを、国民の皆様に幅広く、速やかに配布するために、日本郵便の配送網を活用し、全国5千万余りの世帯すべてに一律に、2枚ずつ配布することとしたものです。


――家族の人数が多く、2枚で足りない場合はどうすれば良いですか。

小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等には4月中旬から順次、布製マスクを配布し、児童生徒に配布する予定です。また、介護施設、障害者施設等の利用者向けに、介護施設、障害者施設等に対し4月上旬までに布製マスクを配布しています。
こうした方のほかに、なお不足する世帯への対応方法については、現在検討中です。

厚労省公式サイトより

――布製マスクに効果はあるのですか?

布製マスクは、せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果があることや、手指を口や鼻に触れるのを防ぐことから、感染拡大の防止に一定の効果があると考えています。
また、マスクを着用し、喉・鼻などの呼吸器を湿潤とすることで風邪等に罹患しにくくなる効果もあります。
さらに、洗濯することで繰り返し利用することができるため、店頭でマスクが手に入らないことに対する国民の不安の解消や、増加しているマスク需要の抑制という観点からも、有効と考えています。


――再利用しても、品質上問題ないですか。


洗濯による繰り返しの再利用が品質上問題ないことを確認しております。洗濯により多少縮むことをご了承ください。


――どのくらいの頻度で洗えば良いですか。 

1日1回の洗濯を推奨しています。汚れがつきましたら、その都度洗濯してください。

今後、おおよその配送スケジュールを発信予定

――どこから配り始めますか。

感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定です。具体的にどこから配布するかは、感染者数の動向を踏まえて、現在検討しています。


――どのように届きますか。対面で渡されますか。

今回の布製マスクの配布については、日本郵便の全住所配布のシステムを活用して、一住所当たり2枚ずつ配布することとしており、日本郵便が、対面の配達ではなく、ポストに投函してお届けします。


――いつ頃届きますか。


全国5千万余りの世帯すべてを対象にした布製マスクの配布に当たっては、4月12日(日)の週以降、感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定です。
今後、都道府県別のおおよその配送スケジュールが分かるような情報を発信していくことを検討中です。


その他の質問については、「布マスクの全戸配布に関する電話相談窓口」(0120-551-299  9~18時:土日・祝日も実施)で対応するとしている。

「正しい洗濯方法」についても公開中

なお、厚生労働省と経済産業省は「正しい布マスクの洗い方」についてもYouTubeで公開中。
洗濯機は使わず、衣料用の洗剤を溶かした水に布マスクを浸して、10分後に軽く押し洗いするのが正しい洗い方で、マスクの繊維を傷めないため、もみ洗いはしないよう呼びかけている。

また、乾かすときも乾燥機は使用せず、水気を切って、日陰で自然乾燥させることを推奨している。

布製のマスクは医療用マスクと比べると目が大きく、ウイルスを通しやすいことが指摘されているが、今回公開されたQ&Aによると、ウイルスの付着した手指が口や鼻に触れるのを防ぐ効果、また、自身が感染していた場合、周囲への飛沫感染を防ぐことができるという点で感染拡大防止に効果があるという。

今後、おおよその配送スケジュールが分かるような情報を発信していくことを検討中とのことなので自分の地域はいつ頃届くのかチェックしてほしい。