花をプレゼントしよう!

競りのかけ声が響く北九州市小倉北区の花市場。季節を彩る花がレーンの上を流れていく。

例年なら花の需要が高まる時期だが、新型コロナウイルスの影響でイベントの中止や延期が相次ぎ、取引量は大幅減、価格も2割から3割落ち込んでいる。この影響は長く続きかねないと関係者は不安を募らす。

北九州生花商協同組合 馬場邦子理事長:
安い単価でしか(花が)上場されないと生産者の方が次の作付けの資金が不足して二次災害じゃないですが、9月、10月の花に影響が出てくると思う

北九州市門司区の街の生花店でも、花の仕入れ量は例年の同じ時期に比べて2割ほど減っているという。最も大きいのは相次ぐ結婚式のキャンセルだという。

naturica 和田翔さん:
結婚式の仕事に関したら、10件くらい延期になっているので、(先月の)売り上げベースでいったら(例年より)100万前後くらい(減っている)かなと思いますね

こうした厳しい状況を少しでも打開しようと和田さんたち有志はある取り組みを始めた。それは休校が長引く学童保育の子供たちに花をプレゼントするというもの。対象は北九州地区の70カ所の学童保育。子供たちや先生に喜んでもらうだけでなく店が花を仕入れることで生産者を支援するねらいもある。

naturica 和田翔さん:
もちろん僕たちとしては売り上げが上がらないとやっていけないというのはあるんですが、それと同時に生産者の方に継続的にお花を作っていただいて、いいお花を提供していただけないと僕らの仕事も続けていけないので

花を仕入れる費用は参加する生花店が一部を負担した上でインターネットでも広く資金を募り、目標金額の30万円が集まった。そして4月2日、北九州市八幡西区の学童保育に花を届けることに…

取り組みに参加した1人、大安俊範さん。華やかなバラとダリアを中心に春の花をあしらう。

クローバー 大安俊範さん:
春という温かい感じで、笑顔になれるように明るい感じで作ってますね

ーータイトルをつけるなら?

クローバー 大安俊範さん:
コロナに負けるな、です

さらに、子供たち1人1人にも花を贈ることに。

クローバー 大安俊範さん:
家に持って帰ってもらって、家で飾ってもらって、家族のみんなが少しでも癒やされたらと思ってですね。お花の力がどれくらいあるか分からないですけど

心を込めて準備した花を携え、学童保育に向かう。

学童保育スタッフ:
お花屋さんが、みんなが少しでも元気になるようにということでお花を届けてくれました

クローバー 大安俊範さん:
コロナに負けないように頑張りましょう

かわいらしい花に子供たちも思わず笑顔。そして、大安さんから1本ずつ、花のプレゼント。子供たちは好きな花を選ぶ。

子供:
すごくキレイです

子供:
幸せな気持ちになる

子供:
コロナウイルスに負けないように頑張る

クローバー 大安俊範さん:
すごく嬉しかったですね、お花を持ってきてよかったなという、子供たちの笑顔が見られて。みんなで力を合わせて頑張っていけたらと思います

自粛生活が続く中丹精込めて育てられた美しい花が人々の心を温かく包んでゆく。

(テレビ西日本)