歩道すれすれを転がって…

1月12日、多くの車が行き交う群馬・渋川市の国道を防犯カメラが捉えた映像。画面の上から2つの“黒いもの”が突然現れ、勢いよく転がっていく。

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この黒い物体は、大きなタイヤ。

ひとつは歩道すれすれを転がっていく。

大動脈解離・肝臓損傷・肋骨骨折、さらに…

このタイヤは、12日午後0時半ごろ、群馬県渋川市を走行中のダンプカーの左後輪から2本のタイヤが外れたもの。うちひとつが歩道を歩いていた45歳の男性に直撃した。

タイヤの直径は1メートル5センチだった。

背中にタイヤが直撃した男性は大動脈解離と肝臓損傷、さらにろっ骨を折る重傷だ。

その被害男性の父親が今日、FNNの取材に応じ、息子と面会した際の状況を語った。

被害男性の父親:
(息子は)何で俺はここ(病院)にいるんだということをまず第一声言っていましたね。病院に着くまで全然記憶がないと言うんですよ

父親に「事故直後の記憶がない」と話した被害男性。けがの状態については…

被害男性の父親:
背中に(タイヤが)当たって、そのまま前に倒れて、歯も何本か折って、脳振とうを起こして、心臓やって肝臓やってあと鎖骨に肋骨に足かな、結構折れたらしくて

タイヤ直撃の衝撃を再現…

国土交通省がホームページで公開しているタイヤ直撃の実験映像を見ると…

実験は時速60kmで走るトラックからタイヤが外れ、30m離れたダミー人形にぶつかる想定。

人形の体はタイヤに沿うように折れ曲がり、頭もタイヤに打ち付けられた。

ダミー人形が受けた衝撃は、人間だったら頭蓋骨や肋骨などが折れ、大動脈が破裂するなど死亡に至る可能性が高いという結果だった。

実は大型車からタイヤが外れる事故は、2011年度の11件から増え始め、2020年度には131件まで増加している。

また事故が発生した車から脱輪したタイヤは95%が左の後輪だった。(※2020年度)

今回の事故でダンプカーから外れたのも左後方のタイヤだった。

警察はダンプカーの整備の状況を含め事故の原因を詳しく調べている。

(「イット!」1月13日放送より)