”郵便局員”騙る特殊詐欺 カード3枚だまし取られる

警視庁は、5日、88歳の女性が被害に遭った特殊詐欺事件で、栗本昌史容疑者(28)を再逮捕した。栗本容疑者はいわゆる“受け子”で、見張り役の目黒淳博容疑者(46)と、運転役の百瀬功輝容疑者(21)も同じく逮捕された。

詐欺容疑で逮捕された栗本昌史容疑者(28)(12月 巣鴨署)
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3人は、2021年10月、豊島区の女性宅で、郵便局員などを装って「介護料の還付金があり、手続きのため古いキャッシュカードを回収する」などとウソを言い、キャッシュカード3枚をだまし取った疑いがもたれている。

犯行後、栗本容疑者は、だまし取ったカードで、現金あわせて240万円を引き出したとみられている。調べに対し栗本容疑者は「黙秘します」と話していて、他の2人は容疑を否認しているという。

"郵便局員”を騙った男 今度は”強盗”として・・・

”郵便局員”になりすました栗本容疑者だが、実は、事件の1カ月後、今度は、”強盗”として、同じ女性宅に舞い戻っていた。

特殊詐欺の被害に遭った女性。1カ月後には強盗被害に遭っていた(豊島区)

栗本容疑者は、翌11月、1人で女性宅に現れ、インターホンを押し、女性がドアを開けたところを、室内に押し入ったという。そして、持っていた刃物を見せつけて脅し、現金7万円を奪って逃走したとみられている。

しかし、防犯カメラの映像解析などから犯行が特定され、強盗事件で逮捕・起訴された栗本容疑者。結局、”郵便局員”を装った特殊詐欺事件に関わっていたことも発覚。共犯の2人とともに逮捕されるに至った。

特殊詐欺事件の共犯として逮捕された目黒淳博容疑者(左)と百瀬功輝容疑者(右)(5日 巣鴨署)

「お金たくさんあるだろ」 資産状況把握し”強盗”に及んだか

”受け子”として女性宅を訪れていた栗本容疑者は、その後、”出し子”として、女性の口座から現金を引き出していたとされる。女性はひとり暮らし。女性の生活環境や預金残高などを把握した可能性が高い。

実際、強盗事件で、栗本容疑者は、被害者の女性を「お金たくさんあるだろ。分かってるんだ」などと脅していた。警視庁は、詐欺事件を通じて、女性の資産状況などを知り、今度は強盗に及んだとみている。

栗本容疑者は、被害者の女性を「お金たくさんあるだろ。分かってるんだ」と脅していた

全国的にも、被害が年々深刻化している特殊詐欺。ところが今回のケースでは、二次被害として、強盗事件にも巻き込まれた。近年、アポ伝強盗も多発している。特殊詐欺は、命をも狙われる危険性をはらんでいるのだ。

警視庁は、同様の被害が起こる可能性もあるとして、すでに詐欺に遭ってしまった被害者に対しても、「何かあれば相談してほしい」と呼びかけている。

警視庁の調べに対して栗本容疑者は「黙秘します」と話している

(フジテレビ社会部・警視庁担当 石竹爽馬)