石川県の能登半島北部、七尾市に位置する和倉温泉。

開湯1200年の歴史を持つこの温泉街にある国登録有形文化財に指定された「御便殿(ごべんでん)」を有する青林寺では、ライトアップ&贅沢ティータイム企画を2022年1月8日(土)~2022年2月26日(土)の期間、毎週土曜日に開催します。

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2020年にはじめて開催した本イベント。コロナ禍で観光客が減っていた中、企画していた私たちの予想を超える反響がありました。イベントの企画を行った和倉温泉観光協会の毛利、青林寺の濱田住職のストーリーをお届けします。

国内に数か所のみ。歴史的価値の高い登録文化財「御便殿」

和倉温泉は、石川県七尾市にある温泉街です。開湯1200年とされており、北陸随一の“海の温泉”として長く親しまれています。中でも青林寺(せいりんじ)は観光名所として人気のスポット。敷地内には、明治42年に大正天皇の休憩所として建てられた登録文化財「御便殿(ごべんでん)」を有しています。


濱田住職:現存し、見学することができる「御便殿」は、島根県浜田市や和倉温泉にある「御便殿」といった数か所のみです。「御便殿」とは、皇室の方々が地方にいらっしゃる際に休憩・宿泊するために、臨時で建設された建物のことです。臨時で使用することが目的のため使用後は取り壊されることが多く、現存している「御便殿」は非常に珍しく歴史的な価値も高いと聞いています。


和倉温泉の「御便殿」は1909年(明治42年)に建設され、1976年(昭和51年)の修築を機に本殿は「青林寺」に、控室(供奉殿)は「信行寺」にそれぞれ分けて移築されました。2017年10月には国指定登録有形文化財に登録されています。

「和倉温泉を元気にしたい」という想いがきっかけ

毛利:登録直後の2017年、2018年は特に青林寺を目当てに和倉温泉に来てくれる方が多かったです。その後、2019年までは年間約80万人の方が和倉温泉に来ていましたが、コロナ禍の影響で観光客は激減。2020年は前年比5割ほどの観光客に留まり、厳しい時期が続きました。そんな中で、何か新しいことができないかと模索し始めたのが夏頃です。

国内旅行の需要が徐々に戻るなか、「御便殿」という貴重な建築を生かして何かできないかと考え、「坐禅・写経体験」を実施しました。昨年1年間で700名超の方に参加していただいたほか、旅行会社からの引き合いもあり、反響を呼びました。その成功体験から、奇跡的に現存している「御便殿」をもっと活用するために、新たなイベントの企画をはじめました。

住職や地元の協力で実現した企画

毛利:企画を立てる上で重視したのは「和倉温泉に泊まりたいと思っていただける」という点です。お寺というと朝早くから坐禅を行うイメージが強く、日中に参拝いただく方が多いです。夜でも楽しめる観光スポットをつくって、1日を通して和倉温泉を楽しんでいただけるようなものにしたいと思っていました。


また、「御便殿」は現在の金額で5億円相当の建築費用がかかったとも言われています。そんな贅沢な空間だからこそ特別な体験を提供したいと考え、「普段見られない夜のお寺」を楽しんでもらえるよう、青林寺の庭と御便殿を日暮れとともにライトアップするイベントを期間限定で行おうと決めました。当時に思いをはせながらゆったりとした時間を過ごしてほしいという願いも込めて、ティータイムとして名産の紅茶やお菓子を楽しめる内容にしています。

毛利:普段から整備されているので綺麗ではあったのですが、ライトアップに向けてまずお庭の準備からはじめました。


濱田住職:紅葉を新たに植えたり、ライトの色合いを調整したり、準備には約半年かかりました。はじめての経験だったので戸惑いながらの準備でしたね。


特に色合いは難しく、相談しながらどの色・どの陰影であれば最も景色が美しく映るのか、試行錯誤しながら調整しました。最終的にはできる限り多くの色で景色を見せようと、なん十色もの色味を用いることに決定しました。


毛利:青林寺の皆さんにはすごく負担をかけてしまったと思うのですが、無理難題をいっても快く対応してくれる濱田住職のおかげで実現できた企画です(笑)。ライトアップは石川県・七尾市・地元の電気会社さんにも協力いただくなど、多くの方の力が合わさって形になっていきました。

「インスタ映え」で若者から反響

毛利:第一回は2021年1月~2月の期間で開催しました。お電話でのみ予約受付をしていたのですが、開始早々からたくさんの予約をいただきました。コロナ禍で人数に制限をかけていたため、お断りすることも多かったほどです。


地元のメディアに紹介していただくなど、様々なメディアで紹介されたことも影響したのですが、何よりも大きな反響を感じたのがSNSです。インスタ映えスポットとして注目され、これまでの層とは異なる若いカップルも来てくれました。「何で知っていただいたんですか?」と聞くと、皆さん「インスタグラムです」と教えてくださり、影響力の大きさを感じましたね。ハッシュタグで#青林寺 と検索すると、来観いただいた方が撮った画像がたくさんアップされています。


濱田住職:私はいつも見ている見慣れた景色なのですが(笑)、いらっしゃったお客様が第一声で「綺麗!」と言ってくださっているのはとても嬉しいですね。楽しんでいただける方がいらっしゃるのならと、紅葉をもう少し増やすことも検討しており、庭をさらに綺麗に維持したいという意識も高まりました。

青林寺から和倉温泉の魅力を発信したい

濱田住職:今回のライトアップを行うまで、御便殿が観光で脚光を浴びるとは思いもよりませんでした。毛利さんの新しいアイデアで沢山の方がお見えになられて大変嬉しく思うとともに、和倉温泉の「宝」として貴重な御便殿を守っていきたいと改めて感じています。


毛利:10月ぐらいから和倉温泉にも人通りも徐々にもどってきましたが、以前の水準にはまだ達していません。その一方で、ライトアップについては今年から2部制での実施となり、より多くの方にご参加いただける状態になっております。


担当している私が言うのもおかしいのですが、青林寺は本当にため息がでるぐらい美しいんです。ライトアップはもちろんですが、最近は鉄道会社のポスターのロケ地に選ばれるなど、普段の青林寺も背筋がピンとなるような、洗練された美しさがあります。


「和倉温泉に来たから青林寺に行こう」だけではなく、「青林寺に行きたいから和倉温泉に泊まろう」という人が増えると嬉しいですね。青林寺の魅力をもっと伝えて、青林寺が和倉温泉全体を盛り上げる存在になれればと思います。


《和倉温泉観光協会》について

より多くの方に和倉温泉を楽しんでいただくために、企画立案・実行等を行っております。

スイーツめぐりチケット、レンタサイクル、魚釣り、イイダコ釣りレンタルなどの人気企画に加え、「海の温泉和倉温泉」での海遊び体験、海鳥クルージングやセーリング体験、EV車・電動キックスケーターの実証実験も行っています。


【団体概要】

会社名:和倉温泉観光協会

所在地:石川県七尾市和倉町2-13-1

代表者:会長 多田 邦彦

設立:昭和24年12月8日

URL:https://www.wakura.or.jp


【お問い合わせ先】

和倉温泉観光協会

TEL:0767-62-1555 受付時間9:00~17:00

e-mail:info@wakura.jp




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