桜のトンネルを抜けるローカル線。
佇む築105年の駅舎「採銅所(さいどうしょ)」は、福岡・香春町(かわらまち)の地名である。

ここには、1889年(明治22年)から1956年(昭和31年)まで採銅所村が存在していた。
地名の由来は、かつて香春岳中腹で銅が採掘されていたことによる。

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鉱山の銅は、東大寺大仏の建立や宇佐八幡宮の神鏡にも用いられた。

駅は1915年(大正4年)4月1日に小倉鉄道の駅として開業。
1943年(昭和18年)5月1日に小倉鉄道が戦時買収され、鉄道省添田線の駅となった。
その後の所属路線変更により、現在の日田彦山線の駅となる。

開業時に建設された駅舎は、老朽化が著しいため解体が検討された。
しかし、保存運動により2010年9月にJR九州から香春町に無償譲渡され、駅舎は有形文化財の指定を受けた。

沿線の桜は「ソメイヨシノ」。
花吹雪のトンネルの中を気動車が走る。
鉄道ファンには馴染みのある場所で、毎年この時期になるとカメラを携えた多くの人々が訪れる。

(テレビ西日本)