「2011年に創業した時は、わたし1人でした」

シンプルでスタイリッシュなデスクライト。
グッドデザイン賞を受賞し、ロングセラー商品となったこの商品を販売していたのは、社員数たった1人の家電メーカーだった。

グッドデザイン賞を受賞したデスクライト
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商品を生み出したビーサイズ・八木啓太社長は、「2011年に創業しまして、その時は、わたし1人でした」と話す。

LED(発光ダイオード)デスクライトや、ワイヤレス充電器、見守りAI(人工知能)ロボットなど、家電製品の企画から設計、製造、販売まで行う「ビーサイズ」。

ワイヤレス充電器

「趣味で作っていたものが発売するきっかけに」

現在の社員数は13人だが、7年前に起業した当時の社員は八木社長だけ。
いわば、1人家電メーカーだった。

八木社長は、「自分が思い描く製品をどうしても作ってみたいという思いがありチャレンジしてみようと。前の企業に勤めている時に、土日を活用して趣味で作っていたものが、発売するきっかけになっていたりして、やっぱり作るのが趣味的な意味で好きだった」と話した。

「ビーサイズ」八木啓太代表

子どものころから、ものづくりが好きだったという八木社長。
趣味で作っていたものこそが、ロングセラー商品となったLEDデスクライトだった。

これを商品化するのをきっかけに、勤めていた大手メーカーを退社。
会社を立ち上げ、当初は自宅兼オフィスで、設計から組み立て、販売、営業まで、全て1人でこなしていたという。

ネット販売やソーシャルメディアの口コミで拡散

八木社長は、「製品を作って販売していくうえでは、資金もなければ、組織もありませんので、それを持たざる者の強みといいますか。インターネットで販売したりとか、ソーシャルメディアで口コミで拡散していただいたり、そういうことをうまく活用しながら、販路を広げていったというのが、1人で創業した時の作戦」と話した。

組織のルールなどがない1人だからこそ、世の中の変化に柔軟にスピーディーに取り組むことができたという。

製品にも、1人だからこそのこだわりが…

1本1本、人の手で丁寧に作業

「効率を最重要視する大手企業さんだと、なかなか実現できないようなものに仕上がっているのかなと。例えばネジ頭が1つもないとか、継ぎ目が1つもないとか、作るのは大変なんですけど、非常にこだわりのある製品に仕上がった」と話した。

1本のパイプを曲げて作ることで、継ぎ目のない製品に。

そして、曲げた内側に、しわができないようにするには、1本1本、人の手で丁寧に曲げていく必要があるという。

1人だからこそ、自分の思うがままに、こだわった商品。
そんなこだわりが評価され、一時期は、予約が3カ月待ちになったことも。

「1人であっても、世界一のプロダクトを作り出せるような時代」

八木社長は、「テクノロジーが進化してきたことで、インターネットや世界中の技術をうまく取り入れることができるようになって、オープンイノベーションのように、全ての技術を自社化する必要はなくて、世界にある優れた技術を採用して、組み合わせて、1つの製品を作るということが非常にしやすい時代になってきた。1人であっても、世界一のプロダクトを作り出せるような時代なのかなと思います」と話した。

商品のヒットをきっかけに、現在は社員を13人まで増員。
今後は海外展開も目標にしていきたいという。

(「プライムニュース α」8月13日放送分)