日本列島に今週、迫りつつある台風19号と台風20号のダブル台風。

台風19号で予想される最大瞬間風速は奄美地方で60m/s。予想される雨量は多いところで九州南部・奄美地方で300ミリ、四国地方・九州北部地方で250ミリなどとなっている。

さらに、台風19号の後を追うようにしてやってくるのが台風20号。

23日午後から24日にかけて西日本に上陸するおそれが出てきている。

台風の影響で相次ぐキャンセル、足止め…

この夏、例年になく多くの台風に襲われている日本列島。

先週、統計開始以来初となる5日連続の台風発生など、半月余りの間に8つもの台風が同時に発生する事態が起きている。

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今月3日に発生した台風13号は、非常にゆっくりとした速度のノロノロ台風で各地に被害を出した。

千葉県館山市の「館山リゾートホテル」の飯田貴支配人は、「台風13号の影響でキャンセルが相次ぎ、約450万円の被害が出ました。台風20号がこちらに来そうな感じもあるので、まだ警戒している最中です」と話した。

そうした中、台風19号が21日にも最接近すると予想されている奄美大島ではすでに影響が出始め、マリンスポーツ奄美・才秀樹代表は「17名くらいのツアーの中止を決定しました。お盆明けのこの時期に予約をお断りするのは正直痛いです」と明かした。

キャンセルによる損失は約30万円。ダイビングは23日ごろまで中止するということだが、台風の進路によっては来週まで延びる可能性もあるという。

さらに、小笠原で旅行をサポートしている「竹ネイチャーアカデミー」の竹澤博隆さんは「22日の最終便が欠航になってしまいました。残った観光客が島から出ていくことができない状態になっています」と話した。

台風20号の接近に伴い、22日の父島発、東京行の船の欠航が決定している。

次の東京行は5日後の26日まで臨時便はなく、観光客は急きょ宿泊を延長するなど対応に追われているという。

過去にも“ダブル台風”大きな被害も

日本に迫りつつあるダブル台風の影響について気象予報士・木村雅洋さんに解説してもらった。

ーー台風19号と台風20号の“ダブル台風”の注意すべきポイントは?

台風19号と台風20号が同じようなコースを通ることと、勢力を維持したまま接近してくることです。

先ほど、台風19号は非常に強い勢力に変わりました。

最新進路図を見ると、この勢力を保ったまま、21日の夜遅くに奄美や九州南部に最も近づくと予想されています。最大瞬間風速が50~60m/sと予想されていますが、木造家屋が倒壊するほどの風ですので、風の警戒が必要です。

本州付近に影響が出そうな台風20号は、少し西寄りの進路に変わりました。

21日夜に強い勢力に変わり、こちらも勢力を維持したまま、このままの進路で行くと四国あたりに上陸する可能性が出てきます。

このルートになると、西日本豪雨の被災地にも直撃する可能性があるため、危険な台風と言えます。


ーー過去には2つの台風が立て続けに日本に接近することはあったのでしょうか。

今回のケースと似ているのが1998年の台風7号と台風8号のダブル台風です。

2日連続で近畿地方に上陸しました。

和歌山県古座川町で台風が通過するまでに557ミリの雨を観測。死者・行方不明者が19人、負傷者609人と大きな被害が出ました。

ーーこの“ダブル台風”の雨のピークはいつごろになりますか。

21日の昼過ぎには奄美にも雨雲がかかり、22日未明ごろがピークとなります。

屋久島などは、黄色や赤のエリアで強い雨が降るおそれがあり、災害レベルの雨と考えられます。

また、台風から離れた九州南部や四国なども大雨が予想されているので注意が必要です。

地域ごとに見ていくと、一番警戒が必要なのは台風19号と台風20号の影響を受ける四国や九州。

中国地方は西日本豪雨で被害を受けていることもあり、24日は新たな災害など警戒が必要です。

関東から近畿にかけても23日から25日昼にかけて20号の影響を受けると予想されます。

気象庁や自治体が出す最新情報に注意して、台風が近づく前に十分な対策をしてください。

(「めざましテレビ」8月21日放送分より)