昨季王者・千葉ジェッツは勝率トップで並ぶ川崎ブレイブサンダースに競り負けた。これで連勝は7でストップした。

首位攻防戦で痛い黒星となった千葉の大野篤史ヘッドコーチは「どっちに転ぶか分からないゲームだった。フラストレーションがたまることも多かった。相手がどうこうより、自分たちのやらなければいけないことをできなかった」と悔しさを滲ませた。
千葉は前半を新加入のジョン・ムーニーやクリストファー・スミスを中心に堅守からの速攻で攻め立て7点をリードして試合を折り返した。
しかし、第3クォーターに川崎に一挙30点を奪われた。

川崎のニック・ファジーカス、ジョーダン・ヒース、パブロ・アギラールの2メートル超選手を3人並べたビッグラインナップに悪戦苦闘。高さのアドバンテージを使った守備を崩せないまま、リズムが悪くなり反撃を許してしまった。

それでも最終クォーターの中盤にはキャプテン富樫勇樹が得意のフローター、ここ一番での3ポイントシュートを沈め81対82と1点差まで詰め寄った。
しかし、終盤アリーナはため息に包まれる。試合を決める大事な局面、クラッチタイムでミスやファウルを連発、そのまま川崎に振り切られた。
キャプテンの富樫は「川崎は力のあるチームで結果として4点差で負けてしまい悔しい気持ち。レギュラーシーズンで川崎に勝ったイメージがない」と声を落としたが、千葉は今季連敗が一度もない。富樫は「チームとして良さを出せていた部分もある。明日も同じような展開になると思うので、しっかりと切り替えて1点でも多く取って勝ちたい」と前を向いた。
千葉ジェッツ85-89川崎ブレイブサンダース
(船橋アリーナ・2258人)
(フジテレビ 加藤忍)