凶器は”点滴” 手口は”空気注入”

赤間恵美容疑者(35)は、茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年7月、入所者の男性を殺害した疑いで逮捕された。 事件当時の職業は介護職員。 

介護職員が扱うことのない注射器の筒(シリンジ)を使って、吉田節次さん(当時76)の点滴から体内に空気を注入し、殺害した疑いがもたれている。 赤間容疑者は吉田さんの専属担当だったわけではなく、2人の間にトラブルも確認されていない。 動機は不明のままだ。 

逮捕された赤間恵美容疑者(35)
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事件後に退職 そして4カ月後に結婚のナゼ

茨城県警によると、赤間容疑者は看護師資格を持っていて、以前は看護師として埼玉県や栃木県の病院で、あわせておよそ3年間勤務していた。 事件の現場となった介護老人保健施設「けやきの舎」に転職したのは2020年年4月。 ここでは日勤の介護職員として採用された。 

赤間容疑者が、吉田さんのベッドの近くで不審な動きをしているところを、同僚職員に目撃されたのは、採用から3か月も経たない頃のこと。吉田さんの容体が急変し、同僚職員に問いただされると、すぐに退職。 なぜか事件から4か月後の2020年11月に結婚した。 

送検される赤間恵美容疑者(35)(10日朝 つくば署)

殺人容疑で捜査の中 まさかの”万引き”

近所の人の話では、夫とその家族と幸せそうに暮らしていたが、2021年夏にトラブルが原因で夫とともに引っ越したという。 そして、2021年11月、殺人事件の捜査が大詰めを迎えた時、“予想外の出来事”が起こった。 

赤間容疑者が、スーパーで牛肉など12点(5000円相当)を万引きし、現行犯で逮捕されたのだ。茨城県警は、そのまま12月8日に、赤間容疑者を殺人の疑いで逮捕。 

赤間容疑者は、短時間で、多量の空気を点滴で注入したとみられている(茨城・古河市)

吉田さんの体内には気泡が見つかっていて、これらの気泡が点滴などで入る空気の量を大きく上回っていたことから、犯行に強い殺意があると認定されたのだ。看護師としての知識を悪用し、吉田さんに気付かれないうちに短時間に多量の空気を注入したとみられている。

容疑者の夫「やっていないと信じている。かけがえのない存在です」

赤間容疑者の夫は、妻の逮捕を受け、FNNの取材に応じ、「やっていないことを信じている」と話した。 

赤間容疑者の夫は、インターホン越しに取材に応じ、「やっていないことを信じています」と述べた(9日)

赤間容疑者の夫:(事件は)結婚する前の話なので全然わからない。頭の中が真っ白になっただけです。やっていないことを信じています。(妻は)もちろんかけがえのない存在です。

調べに対し赤間容疑者は容疑を否認しているという。 「けやきの舎」では、吉田さんのほかに複数の入所者の不審死が確認されていて、茨城県警は関連を慎重に調べている。 

調べに対して赤間容疑者は容疑を否認している(FBより)

(フジテレビ社会部・遊軍担当 小河内澪)