駅でアルミ缶が破裂 女性が軽いやけど

東京のJR新宿駅で8月26日、アルミ缶から液体が飛び散り、20代の女性が軽いやけどを負った事故。缶の中身はアルカリ性の液体で、洗剤などの可能性が高いことがわかった。

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「アルミ缶が爆発した」と駅員から110番通報

26日午前5時半すぎ、山手線のホームに向かう階段を上っていた29歳の女性の足に、アルミ缶から飛び散った液体がかかり、女性は軽いやけどを負った。通報を受け、ホームでは、化学防護服を着用し、ボンベを背負った消防隊員が処理にあたるなど、現場は物々しい雰囲気に包まれた。

左頬に液体を浴びた女性は「パーンという音とともにホームの地面に液体が飛び散った」と証言した。

中身はアルカリ性の洗剤?一体なぜ爆発したのか?

現場から見つかったのは、ラベルのついていないアルミ缶。中に付着していた液体は、アルカリ性のものだということがわかった。
警視庁がアルミ缶内部についた液体を調べたところ、放射性物質や可燃性ガスなど、テロに使われる化学物質の反応はみられず、洗剤など、アルカリ性の液体である可能性が高いことがわかったのだ。

同様の事例は6年前にも…

2012年10月、東京メトロ・丸ノ内線の車内で、女性が持っていたアルミ缶が破裂し、乗客16人が負傷。このとき破裂したアルミ缶を持っていた女性は、勤務先の飲食店から業務用の洗剤をコーヒーの缶に入れて持ち帰る途中だったという。

アルミ缶にアルカリ性洗剤を入れると爆発する実験も

爆音とともにアルミ缶が破裂し、飛び散る白い泡。6年前の事故を受け、NITE=製品評価技術基盤機構は実験を行った。
アルカリ性の洗剤をアルミ缶などにの容器に入れると、アルミとの間に化学反応が起き、破裂する恐れがあるのだ。

法政大学 生命科学部
左巻健男教授「アルカリ性だと、風呂場洗浄剤やパイプの洗浄剤によく入っている。アルミ缶の中に強いアルカリを入れると、アルミを溶かしながら水素ガスが発生する」

そのとき、缶の中はどのような状態になるのか。東京都消防庁が行った別の実験では…

アルミ缶に液体洗剤を入れ放置すると、徐々に白い泡が湧いてくるのだ。洗剤とアルミが化学反応を起こし、水素が発生。白い泡は缶の中に充満し、やがて溢れた。この泡、新宿駅のホームに飛び散っていた白い泡と、よく似ているようにも見える。

今回の破裂は偶然なのか

1日の平均乗乗降客数が150万人を超えるJR新宿駅。何者かが、洗剤を入れ破裂寸前のアルミ缶と意図的に置いたとしたら…
街では、「(缶が)落ちていても気にしない」「怖い」「場合によっては(缶を)拾ってしまうかも」という声もあった。

警視庁は傷害の疑いも視野に入れ、液体の成分を詳しく調べるとともに、駅の防犯カメラ映像を解析し、液体が飛び散った経緯を調べている。

(「プライムニュース イブニング」8月27日放送分より)