「新型コロナウイルス」の感染が広がる中、足りないのがマスクです。ラグビーワールドカップ日本代表のソックスも手がけた長野市の企業が、ノウハウを生かして繰り返し使えるニットのマスクを作り、来週、発売することになりました。

 長野市の「タイコー」がこの程作った「AMIMASK」。サイズと色は3種類ずつ。綿100パーセントのニットで丈夫で柔らかく、布マスクに多い顔との隙間が出来にくいのが特徴で、素材など、元になったのは「ソックス・靴下」なんです。

 去年、創業70年を迎えた「タイコー」。得意分野のスポーツ用ソックスは、世界的なメーカーに供給しています。去年のラグビーワールドカップでは日本代表のソックスを手がけました。縫い目が無いのに丈夫で、滑り止め機能などもある、高い技術が評価されました。

 「アミマスク」は、抗菌防臭機能の他、鼻から顎の微妙なカーブにソックスを作る技術が生かされています。週明けの6日から会社の通販サイトで1枚1500円(税別)で販売します。マスクを作るきっかけは、新型コロナウイルスでした。

タイコー・神田卓実常務:

「社内でマスクを使っているのですが在庫が切れかかって、急きょ社内でマスクを作れないかということで作ってみました。配ったところ好評で販売に踏み切った」

 従業員の反応は…。

従業員:

「顔にフィットする感じで良いと思う」

「ずれないのですごく使いやすい」

 実は工場の製造ラインには、新型コロナウイルスの影響で空きが出来ていました。本来なら部活が始まる新学期はフル稼働ですが、休校などで需要が落ち込み、オリンピックの延期でメーカーからの注文も不透明になったからです。

タイコー・神田卓実常務:

「五輪を見て子どもたちが新しいスポーツに挑戦するとか、新たな層をつかむためにも五輪は重要なんですけど、それが延びたのは痛い。苦肉の策みたいな感じですけど、皆さんに少しでも役立つことができれば」

 ニットのマスクは直接ウイルスの侵入を防ぐことは出来ませんが、咳やくしゃみによる飛沫感染の予防効果は期待できます。

タイコー・神田卓実常務:

「健康な人たちはこのような何度も洗って使えるマスクを使ってもらって、少しでも必要な人に医療用のマスクが行き届けば良いなと思ってます」

 ソックスからマスクへ。ピンチをチャンスに変えようという挑戦が始まっています。