あおぞら銀行は27日、全国19の店舗に設置しているATMを、提携するゆうちょ銀行のATMに置き換えるセレモニーを行った。
あおぞら銀行・馬場信輔社長は「あおぞら銀行のATMを、ゆうちょ銀行のATMに置き換えさせていただく」と述べた。

ネットバンキングの普及や、キャッシュレス化の流れが加速する中、全国のコンビニや銀行に設置されたATMは、現金の輸送費や防犯維持費など、年間総額で、約2兆円ものコストがかかり、収益を圧迫。もともと、保有台数の少ないあおぞら銀行は、自前のATMからの脱却を決めた。

馬場社長は「わたしどもは、業務の見直しを常に行っておりまして、こういったもので、コストを削減することで、一方で新たな投資に資金を振り向けることができる」と述べた。


「ATM共通化」など業界全体の流れ

コスト削減に向けた動きは、業界全体の流れ。
新生銀行は、すでに35店舗に設置されたATMを、2017年6月までに、全てセブン銀行のATMに置き換え、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、ATMの共通化を検討。みずほ銀行も、システムの移行が完了すれば、合流する見通し。

一方で、有名声優のキャラクターが取引案内

大手銀行で「脱自前」ATM化が進む中で、銀行の中には、全国各地のATMインフラを生かそうとする動きも。27日、セブン銀行が東京都内で新たに設置した新型機。

どうぞ受け取ってね。忘れ物してない?君はおっちょこちょいなところがあるから。

セブン銀行の口座を持っている利用者には、有名声優を起用したオリジナルキャラクターが取引を案内する。セブン銀行は、現金へのニーズが根強いとみて、新型機によるATMの利用者拡大を狙う。キャッシュレス化が加速する中、ATMをめぐる、各銀行の戦略の見直しは、今後も進むとみられる。

「ATMの減少は避けられない」

津田塾大学の萱野 稔人教授は「私たちの多くは会社から給与が振り込まれて、それをどこのATMでもどの銀行でもどの支店でもおろせるじゃないですか。これ言い換えれば、会社からATMまですべてネットワークでつながっているということなんです。
その点で言うと、これが今やスマートフォンとか各店舗の高性能のレジにまで広がっていると考えることができる。そうなるとATMは途中の端末となるので減少していくことは避けられないのではないか。それがスマートフォンや店舗のレジに置き換わっていく。
キャッシュレス化に関しては賛否両論様々な議論がありますけどATMが減少していくのは時代の流れで避けられないんじゃないかと思います。」と述べた。

(「プライムニュースα」8月27日放送分より)