サクラが見頃…春遍路のシーズン到来
気温が上がり、各地でサクラがほころび始めると、春遍路のシーズンを迎える。
四国霊場74番札所、香川・善通寺市の甲山寺。
境内のサクラが見頃を迎えている。
“新型コロナ”の影響でツアー客減少
新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが見えない中、お遍路さんが祈るのは…
お遍路さん:
(新型コロナウイルスの感染拡大で)たくさんの人が苦しんでいるので、早く終息することを心に念じながら参拝した
そんな遍路に変化が出ている。
寺の駐車場には、普段は参拝客が乗った大型バスが多いが、今は車自体が少なくなっている。
四国4県に88の札所がある四国霊場。
全部歩いて回るという強者もいるが、多くの人は気軽に参加できるバスツアーを利用する。
しかし、人と人が密接する車内はウイルスへの感染が懸念されるため、ツアーは規模を縮小したり、中止になったりしている。
四国八十八ヶ所霊場会・大林教善会長:
バスツアーは個室なので、身を守るために警戒している。30人のバスツアー団が10人になるなどして減少している
記念の年…札所は複雑な思い
2020年は霊場を開いた空海が、天皇から「弘法大師」の名前を贈られて1100年の記念の年とされる。
また、4年に1度のうるう年で、88番札所から逆に回る「逆打ち」をすると、ご利益が3倍とも…。
すべての札所で作る四国八十八ヶ所霊場会は、霊場をPRするチャンスの年だけに、新型コロナウイルスの感染拡大に複雑な思いを持っている。
四国八十八ヶ所霊場会・大林教善会長:
世界中が新型コロナウイルスの影響を受けている中なので、それぞれに(参拝方法を)考えてもらいながら、参拝してほしい
新型コロナウイルスの感染拡大は、四国の文化にも影響を与えている。
(岡山放送)